大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

内定取り消し・内定切りへの対処法・その2

内定を取り消されても、絶対に同意してはいけない。まず周囲の人や専用の窓口に相談すること。そして企業と交渉すること。最後に自らの将来のための、最高の選択肢を選ぶ努力をすることが大切なのだ。

執筆者:見舘 好隆

「内定取り消し」を違法としない企業の戦略とは?

内定取り消し
感情的にならず、冷静になって、企業の言いなりにならないようにしよう。
「内定取り消し」に必要な経済的理由とは?より続く。

企業の人事は一応法律を知っている(知らずに内定取り消しする企業は、そもそも入らない方が良いかも知れない)。また顧問弁護士だっている。よって、企業の人事は、法律に抵触しない方法で、内定者が入社しないようにする。つまり、内定辞退を促すのである。内定者自身が自主的に辞退するならば、法律違反にならないからだ。

<例>
    怪しい「お知らせ」を通知する。
    「弊社を取り巻く経済状況が変わってきました・・・一度入社を再検討してみては?」のような、内定者を不安にさせる手紙やメール、電話をして、辞退を促す。
  • 「内定辞退書」にハンコを押させる。
    「ここで君が騒ぐと、君の経歴に傷がつくよ」「この書類に同意してくれたら、経営状況が良くなった時、君を優先的に採用する」など、うまく誘導してハンコを押させる。

  • 何だかオレオレ詐欺みたいな手口だが、実際にあると須田さんは教えてくれた。当然大学生はまだ社会経験がなく、社会人に諭されると、すんなり同意してしまうことが多いのだそうだ。うーむ。もしかしたら、厚生労働省が把握している、大学生等の採用内定取消し件数155社・632名というのは、実は氷山の一角なのかもしれない。

    さて、内定者の皆さんは、一体どうすればいいのだろうか。どう対処するべきなのだろうか。

    ※次のページで、「内定取り消し」と戦うためには?その1を学ぶ!

    ※例えば入社誓約書に、「内定を取り消されても文句は言わない」なんて書いてあっても、労働基準法の方が優先されるので、ここに書いてあるぞなんて言われても納得しないように。
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