大学生の就職活動/就職活動の準備

会社はやりたい仕事をやらせない(2ページ目)

会社と学生の望むことのギャップで、面接に落とされたり、入社してから辛い思いをするくらいなら、現実を理解してギャップを埋めておき、まず自分が成長できる環境を求めればいい。

執筆者:見舘 好隆

会社はただ、結果を求めます

会社が学生へアピールする項目と、学生が会社を選ぶときの項目には、実はかなりのギャップがある。

「採用アピールの際、重視した項目【企業】と、 入社予定企業を選択する際、重視した項目【学生】」
就職白書2002
就職白書2003

さて、まず会社のキモチを考えてみよう。

会社は学生にこうアピールしている。

「責任ある仕事を任せます!」
「社会や地域に貢献しています!」
「仕事の成果や業績を正当に評価します!」


二つ目の「社会貢献」を除く二つは、言うまでも無く「実力成果主義」をほのめかしている。翻訳するとこんな感じ。

「責任ある仕事を任せるから、その分結果を出してもらうことにも責任を持ってもらうよ。結果を出す自信が無いなら、入社を希望しないでくれよ」
「我が社は社会にも地域にも、ちゃんと貢献している公正明大な会社です」
「仕事の成果や業績に合った待遇をします。つまり、給料が欲しいなら結果を出せと言うことです。結果を出せない人は、一銭も給料を出さないよ」


説明する必要も無いでしょう。会社も生き残りを賭けて不況の中戦っています。社長も人事部長も、結果が伴わなければ、責任を取らされるのです。もうギャンブルはできない。だから、会社も「結果を出すことを至上命題にできる学生」が欲しいのです。


※次のページで、学生が企業に求めることは何かを知ろう
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