大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

複数内定、内定辞退する企業を決める時の注意点(2ページ目)

決められないのは「決め手」が無いから。だからこそ人事にそれを得る機会を貰おう。ぎりぎりまで悩める幸せを実感しつつ、その機会を最大限に生かそう。そして、その機会をくれた人事に対し最大限の感謝をしよう。

執筆者:見舘 好隆

【注意点1】頼み方について

複数の内定
入社を決意することも、内定を辞退することも、自分にとってはもちろん、それまでにかかわった人全てに影響する。胸張って将来を歩めるように、誠意をもって接しよう。
頼む時にはいくつかの注意点がある。

まず、あくまでも「御社が第一希望である」ことを伝えることだ。

「ええ、それって変じゃない!」

変じゃない。片方が一番で、もう片方が二番なら誰も苦労しない。両方とも第一希望だから悩んでいるのである。つまり、「どちらかで悩んでいる」ことを強調するのではなく、「御社に決めることに悩んでいる」ことを強く主張するのだ。そう伝えた方が人事も受け止めやすい。正しく自分の気持ちを伝えることに専心せよ。

【注意点2】推薦状について

教授の推薦状などを条件に内定を受け取る場合は、出した時点でもうその企業の内定を断ることはできない。法律的にはもちろんできるけど、君と教授との信頼関係が壊れてしまう。さらにその企業とその教授とのパイプも壊れてしまったら、君の後輩さえも被害者となる。それだけはしてはならない。

人事が推薦状を要求した場合は、内定をもらう前の、推薦状を提出する期限を延ばす攻防となるのだ。内定をもらってから悩むのではないことを理解しよう。

【注意点3】期限について

両社とも社員をたくさんしてもらうのはいい。しかし、「期限を決める」ことを忘れてはならない。いずれはどちらかを辞退するのである。前述したとおり、決める努力を身をもって伝えることで、人事もその辞退を受け止めることができる。しかし、あんまり長いと、社員を手配する人事だって辛くなる。君が辞退した時の準備だってしなくてはならない。君にしても、ある程度会えば、あとはいくら会ってもおそらく結果は同じだ。言い換えれば、もうその時点でどちらの会社を選んでも正解なのだ。

期限を決める勇気こそ、君に配慮してくれたことへの、最低限の礼儀だと思う。

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ぎりぎりまで悩める幸せを実感しつつ、その機会を最大限に生かそう。
そして、その機会を与えてくれた人事に対し、最大限の感謝を伝えることを、忘れてはならない。

※関連記事はこちら!
「就職活動を終える決意についての考察」
「内定辞退についての考察【基本編】 【時期編】 【タブー編】

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