大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

就活会社選びの秘訣 メンターを探せ(2ページ目)

手掛かりも根拠も無く、ただ勘で業界や会社や仕事を仮に決めて、エントリーし受験して落ちる。この作業よりは、メンター探しの方が現実的で有意義だ。メンター探しとは「将来の自分探し」。それは機会創造と同じだ。

執筆者:見舘 好隆

<処方箋「会社を探すことを辞めて、メンターを探す」

「賢明で信頼できる相談者」のことを、専門用語で「メンター」と呼びます。

語源はギリシャの詩人ホメロスが書いた叙述詩『オデュッセイア』の登場人物・メントール。彼はオデュッセウス王の僚友であり、王の息子テレマコスの教育を託された賢者で、テレコマスにとって「良き指導者・良き理解者・良き支援者」。

つまりメンターとは、
    • 成功体験を伴う役割モデルをベースにした的確な指導ができ、
    • 目標であり信頼の対象である
人なのだ。

さて今みなさんに、メンターはいますか? もしくは昔「ああ、あの人は私にとってメンターだったな」と思う人はいませんか?

私には大学生時代は数人しかいないけど、社会人時代にはいっぱいいるなあ。

旅行会社の人事課時代は、ロサンゼルスで働いている先輩かな。販売促進課時代は企画部の部長だった。今の会社に転職する時にもたくさんいたし、今のキャリア発達のファシリテーターをやろうと考えるに至るにも、たくさんの人の助言があった。

ほら、何をするにも「根拠」が欲しいじゃないですか。私の場合なら、

「ああ、今転職するべきなんだろうか?」
「この会社に進むべきなんだろうか?」
「この仕事は嫌だ。どうしたらいい?」
「ああ、もう会社辞めたいよ。もう少し我慢した方がいいのかな?」

って悩んでいる時(つまり、トランジション)に、当然明確な根拠が無ければ単なる勘で道を選んでしまい、失敗しちゃっただろう。それを防いでくれたのがメンター。私に限ってもほとんどそうだったし、神戸大学院・金井壽宏教授も「霧で希望が見えなくなった人は(希望の欠如の深刻さに応じて)結構重症かもしれないから絶対に相談相手を探したほうがいい」と語っている。(出典『働くひとのためのキャリア・デザイン』

「躊躇している時に背中を押してくれる人」
「暴走しようとしている時にブレーキを踏んでくれる人」

トランジションの時期にメンターの存在は不可欠。

よって、メンター探しが今のみなさんにとっても、必要なのです。


※『オデュッセイア』では、女神アテナが幾度となくこのメントールの姿借りてオデュッセウス父子を導いている。語源を辿るとメンターとは神のお告げの代弁者なのだ。深い言葉である。

※メンターから指導やアドバイス、支援を受けることを、メンタリングといいます。


※次のページで処方箋「メンターを探す」の効果を考察する

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