大学生の就職活動/就職活動での自己分析

インターンシップで確実に成長する秘訣 2

「目標設定→実行→評価→言語化」このスキームでインターンシップに取り組めば、自らの基礎力を成長させ、獲得した知識・スキルは十分就職活動にも学業にも活用できる。

執筆者:見舘 好隆

【準備編3】基礎力レベルを向上させるアクションプランを考える(内的キャリア)

願望
足りない力を把握して、その力を得たいと素直に思う。簡単だけどなかなかできない、大切なこと。
※記事「インターンシップで確実に成長する秘訣 (1)」より続く。
さて、次はどの基礎力をインターンシップで向上させるのかを考えよう。

レベル3でなければ、その基礎力を持っているとは言えない。しかし、全ての基礎力を上げようと思うとめまいがするだろう。一気に全てアップさせるのは難しい。二兎を追う者は一兎をも得ず。よって、今回のインターンシップで向上させようと思う基礎力は1つでいい。

さて、どの基礎力をレベルアップさせようか。
ヒントを一つ。

例えば君が、将来ホテルで働きたいと思っているとしよう。当然ホテルが求める人材は、「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」など、とにかくホスピタリティマインドが高くて実行できる人であるに違いない。にも関わらず、今の君の「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」がレベル1や2では、面接を突破できるわけ無い。その場合には、レベルアップの目標となる基礎力は、「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」のいずれかになるわけだ。目標とする企業がどんな力を求めているかは、その企業の新卒採用のページを読めばほとんど書いてある。もし分からなければ、人事に電話して聞いてみよう(「将来目指しているので教えて欲しい」と言えばきっと教えてくれるよ)。先輩に聞いたり、直接店舗に行って社員にインタビューするのもいい。

とにかく一つ、成長させる基礎力を選んでみよう。選んだら、その基礎力を向上させる「アクションプラン」を考えよう。「アクションプラン?」と思うかもしれないので、例を挙げる。仮に君が成長させたい基礎力を「傾聴力」に決めたとしよう。まず、「傾聴力」を前ページで伝えたレベルに当てはめてみよう。
  • レベル1…相手の言ったことを正確に理解する。
  • レベル2…相槌(頷きなど)を打ち相手の話しやすい環境をつくる。
  • レベル3…適切な質問をするなどして相手の意見を引き出す。
  • レベル4…相手の意見を要約して形にする。
  • レベル5…相手が自らの意志で前に踏み出す支援をする。

以下がアクションプランの例となる。

<現在の傾聴力がレベル1の場合、レベル2にするアクションプラン>
  • 「インターンシップ先で社員から指示を受ける時には、相手の目を見て頷き、ちゃんとメモを取ってハキハキ返事しよう!」

<現在の傾聴力がレベル2の場合、レベル3にするアクションプラン>
  • 「インターンシップ先でガンガン質問をして、分からないことや知りたいことをちゃんと相手に伝え、より深い知己を獲得しよう!」

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【準備編】をもう一度まとめる。

<外的キャリア>
  1. インターンシップ先をざっくり下調べをする。
  2. 「獲得したい知識やスキル」を目標設定しておく。
<内的キャリア>
  1. 今の自分の基礎力レベルを把握する。
  2. 成長させる基礎力を選ぶ。
  3. その目標レベルとアクションプランを決める。

この作業をするのとしないのとでは、成長する可能性は雲泥のほど違う。

騙されたと思って、実行せよ。


※次のページで、【実践編1】未知の世界をより理解することを学ぶ!

※基礎力については、記事「企業が内定者を決定する過程を考察する」 「面接官がチェックする“3つの力”」などに詳しく書いているので、あらためて読んで欲しい。

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