大学生の就職活動/就職活動での自己分析

就活での自己分析なんか、もうしない(3ページ目)

「人前で話すのが苦手だから一般事務」など、追い詰められて就職活動に迷った時、「自己分析」を辞めてみよう。「アドバイス」も忘れてみよう。「考えてから行動する」ではなく「行動してから考える」ようにしよう!

執筆者:見舘 好隆

知り合いに相談することを辞めて、初めて出会う人に聞いてみる!

親にも先輩にも、大学の就職カウンセラーにもみんな相談したけど、「やりたいこと」「できること」「すべきこと」、何にも思いつかない。新しい展開が生まれないのはなぜだろう。そりゃそうだ。だって、今までの君を知っている人であり、君も知っている人なのだから。

じゃあ、どうすればいいのか。

「キャリア転換の成功例には、ほとんどの場合、進むべき道を案内し、最終的にジャンプした際に伴う衝撃を和らげる指導者的な役割を果たす人、あるいは新しい同業者コミュニティの存在が見られた。新しい仕事を探すには、通常の知己の範囲を超えたネットワーキングが必要である。活動範囲を広げることで、アイデアやヒントが得られる。」(出典:『計画しても“第二のキャリア”は成功しない』ハーミニア・イバーラ)

この方法は私自身も仕事はもちろん、キャリアについて悩んだ時もよく使う、成功例が高い方法だ。例えば会社において、A案・B案のどちらがいいか審議するとしよう。議会のメンバーが親しい人からのアドバイスを発表しても、恣意的な感じがしてすとんとメンバーの心に届かない。でも、その分野に詳しい人に相談を持ちかけてまとめたレポートを基にすれば、誰も反論ができない客観性を持つことができる。転職で悩んだ時も同じだった。仕事で知り合った取引先の人に、何度も転職先の仕事のことを聞いた。将来性とか、辛いこととか、楽しいこととか。今の仕事と、伝え聞いた仕事とを主観的に比べても答えは出ない。でも、その現場で働く第三者の意見はぐぐっとくるものだ。

この「客観性」こそが、新しい人脈で得られるアドバイスの肝なのだ。

ほら、想像してごらん。何となくボンヤリとしたことでもいい。やりたいことを相談してみて、その現場で働いている人が「いろいろ大変だけど、楽しいよ!」「うーん、君のやりたいことはできないよ!」「君がやりたいことはこれじゃないかな?」と話してくれること以上に、貴重なアドバイスはあり得ないよ。


「事務系しかない」など、根拠も無く決めつけるのはよくない。

新しい人脈を作って、客観的で信頼できるアドバイスを得ることが、悩みを解決する確実なアプローチなのだ。


※次のページで、意味無く挑戦することを辞めて、挑戦してことを意味づけてみる!
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