大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

上手な内定辞退理由の伝え方(3ページ目)

内定を辞退するとき、理由は述べるべきだろうか? そしてどこまで詳しく述べるべきだろうか? それは「相手が気持ちよく辞退を受け入れる」ことを最優先に考えれば簡単だ。

執筆者:見舘 好隆

人事の気持ちになって考えることを試みよ!

【2.辞退理由の必要性】
さて、問題の「辞退の理由」。どこまで正直に伝えるべきでしょうか?

これも「相手が気持ちよく辞退を受け入れる」ことを最優先に考えれば、答えは明白です。

まず大前提として、辞退の理由は聞かれない限り言う必要はありません。例えばその日、人事担当者は疲れていて、理由も聞きたくないかもしれません。それを長々と無理矢理聞かされるのは、あなたはスッキリしても、聞かされる方はたまったものではありません。あっさり「了解しました」と済む事もあります。それは電話した時の人事担当者の出方を確認して対処しましょう。普通は聞くことのほうが多いと思いますが。

次に理由を聞かれた場合ですが、今回の場合であれば、
「(第一志望ではないけど)比べてB社のほうが志望度が高いから」
だけを答えるべきでしょう。
「第一志望業界が化粧品業界だから」
は余計な台詞です。B社のどこがいいのかだけを話してください。この段階で化粧品業界のことを話すのは失礼になります。

なぜ失礼か?恋愛に例えてみるとこんな感じ。

「別れよう」 「なぜ?」 「君よりいい人がいるような気がするんだ」
「別れよう」 「なぜ?」 「○○さんのことが気になって仕方ないんだ」

まだ後者のほうが、納得できるでしょう。

※間違ってもA社の欠点を述べるのは辞めてね。B社のいいところを述べるのです。

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「相手の気持ちになって考えること」
は、就職活動に限らず、とても大切なスキルです。

もちろん、メールだけで辞退しても、余計な辞退理由を伝えても、結果はそんなに変わらないかもしれない。その方があなたにとっては楽だろうし、スッキリもするでしょう。

でも、あなたを担当した人事は

「自分はこんな学生に内定を出したのか」
と悲しい思いをし、さらに上司に
「お前はこんな学生に内定を出したのか!」
と言われるでしょう。

内定辞退の理由。相手の気持ちになって考えれば、簡単でしょ?

※関連記事も必ず読んでね!
「内定辞退の覚悟と誠意」
「自信の無い面接を辞退する」
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