大学生の就職活動/就職活動事例

野坂社長の優雅な休日(Treasure Factory)(2ページ目)

就職活動は元より、大学生のキャリアプランにおいて、休日の使い方は重要だ。単なる息抜きとして使うのか、それともキャリアプランの素材集めに使うのか。その差が自らが成長する足場作りの差になるのだ。

執筆者:見舘 好隆

思いついた今こそ、何も無い今こそ、やるべきなんです。

トレジャー・ファクトリー野坂氏イメージPhoto
社内でリーダーシップを保つコツは、「一番難しい大変なことを社長自ら行うこと」だそうです。部下には信頼され、自らも成長できる、素晴らしいアドバイス。
そもそも野坂さんは、卒業と同時にリサイクルショップを開くことなんて、準備していない。よって、元手が無い。たった30万だ。

ここで普通の人なら、とりあえず会社に入ってお金を貯めることを考えるだろう。社会常識を身につけたり、人脈開拓したりするためにも。

しかし野坂さんは語る。

「仕事をするための仕事なんて、私には出来なかった。今すぐするしか無かった。」

野坂さんは、仲間たちと駆けずり回って、品物をタダで貰ったりして集めた。問題の倉庫は、不動産屋に企画書を持ち込んで、敷金・保証金を後払い、家賃を3分の1にしてもらった。
  • お金が無いからと挑戦を後回しにする人。
  • 今この瞬間に実現する方法は無いのかと全力を振り絞って実現させる人。
どちらの人が成長できるかは、明らかだろう。

みなさんの就職活動でも、大学生活でも、同じことが言える。

先日、ライブドアの乙部綾子さんと仕事でお会いする機会があった。その前日、私が勤める大学の大学1年生数人にその話をした時にすぐさま、

「一緒に連れて行ってもらえませんか?」

と学生数名が懇願した(懇願しない学生もいた)。いつもプログラムを手伝ってくれる学生なので、ビジネスマナーや身支度をしっかりとレクチャーした上で、連れて行くことにした。

ここで一歩踏み出さなかった学生は、六本木ヒルズのオフィスタワーに昇ることも無かったし、ライブドアの会議室にも入ることは無かったし、もちろん乙部さんと直接お話しする機会も無かった。

そもそも、私が作るキャリア支援プログラムに参加しなければ、私と話す機会さえ無かったのだ。


たった、一歩の差だ。
その瞬間を生かそうとする力の差だ。



あとで忸怩たる思いをするのか、それともその一瞬の躊躇や恥を乗り越えるのか。

社会人になれば、会社の一員として自由は利かなくなる。
結婚すれば、子供が出来れば、家のローンを組めば、ますます自由は利かなくなる。

でも学生は、自由なんだ。そして失うものは無いんだ。
だからこそ、目の前の機会を失することだけは、しないで欲しいと思う。



※次のページで、「休日だからこそ、いつも違う知見が手に入る」ことを学ぶ。

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