大学生の就職活動/就職活動での自己分析

就活生の自己分析は『希望の轍(わだち)』(4ページ目)

「自己分析」は過去の節目を意味づけること。「思い出」は遠く離れていくけど、意味づけできれば「轍」として見える。振り返れば「轍」があるから、自分の夢へと続く道の存在を信じることができる。

執筆者:見舘 好隆

誘導ミサイルは自ら軌道修正する

自己分析の参考になる話を『かけひきの科学―情報をいかに使うか』(著:唐津一)より紹介します。

「(アメリカの数学者の)ウィーナーは第二次大戦中に、飛行機を打ち落とすためのレーダー用の計算機の開発を行っていた。弾丸がうまく命中しないのは、飛行機の未来位置を予測をするための計算がうまくいかないからで、もっと精密に計算して撃てば、命中率はさらに上がるはずだと考え、そのための計算をおこなっていたのであった。そうはいっても、なにしろ地上7000メートルから1万メートルの高高度を飛行する飛行機を打ち落とすわけだから、なかなかむずかしい。風の吹く方向、強さによっても大きく確度は変わってくるし、弾丸を撃った直後に飛行機が向きを変えれば、弾丸はあさっての方向に飛んでいってしまう。」
サイバネティクス1

「(中略)そこで、彼はふと別のことを考えた。弾丸に人が乗って、もし認知した標的からはずれそうになったら、自ら舵を動かして軌道を修正したらどうだろう。これをつづけていけば、かならず標的に命中するはずだ。それなら精密な計算など必要ない。(中略)今日でいう誘導ミサイルである。」

サイバネティクス2


「誘導ミサイルは自ら軌道修正する」
この考え方を「サイバネティクス」と呼びます。

うーん、難しい言葉だけど、実はみなさん、普段やっていることなんです!

例えば、恋人のプレゼントを買う時だって、
  • 過去の情報:「過去どんなものを贈ると喜んだか」
  • 現在の情報:「予算」「現在、恋人が欲しそうなもの」
を元に考えるでしょう。
例えば友達と旅行中、アクシデントで時間が予定よりなくなった時、
  • 過去の情報:「友達・自分の旅の経験」
  • 現在の情報:「残り時間」「予算」
を元に旅程を組みなおすでしょう。

つまり、過去の情報で方向性を決め、現在の情報で修正を加えることは、いつもやってることなんです。今晩のご飯だって、試験勉強の予定を立てる時だって、アルバイトを選ぶ時だって、サークルを選ぶ時だってそう。

みなさんは実は、いつも「サイバネティクス」してるんです。


※次のページで、就職活動を「サイバネティクス」してみるとどうなるか考えよう!
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます