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派遣にも影響?! 高齢者医療制度の保険料(2ページ目)

2008年4月から高齢者医療制度が変わります。その影響を受け、私たちの健康保険料も上がります。派遣社員の場合はどれくらい変わるのか、読みやすい対話形式でご紹介。

執筆者:林 紀子

年間18,000円アップする健康保険料

さくら「私の場合は、去年は月6,100円だったけど、4月からは月7,600円なの。4月分のお給料が振り込まれる5月から実際にに給与天引きが始まるんだけど、1月あたり1,500円、年間18,000円アップすることになるね。私、遠くに住んでいる80歳の祖母がいるんだけど、そういう人たちに何かしてあげることができるなら、よしとしようかな…。」

かおり「うーん、それは分かるし、国で決まったことだからどうしようもないけど…。私は、おじいちゃんもおばあちゃんももういないし、お給料は少しでも多くもらいたいかな…。18,000円あったら何ができるかなーって考えちゃう。ところで、負担する健康保険料ってみんな一律なの?」

さくら「それぞれの収入に合わせて、変わるよ」

かおり「どうやって計算したらいいの?」

さくら「はけんけんぽの場合、平成20年度分の健康保険料は、標準報酬月額に76/1000をかけた金額だよ。ちなみに平成19年度は61/1000だったの。はけんけんぽのサイトに標準報酬月額と健康保険料の一覧表が載ってるよ。平成20年度分の一覧表は3月中には更新されるんだって。」


標準報酬月額 × 76/1000 = 健康保険料(月額) 
例  200,000 × 76/1000 = 15,200円

健康保険料÷2=負担分(月額)
15,200÷2=7,500円

かおり「ねえ、標準報酬月額って何?」

さくら「標準報酬月額っていうのは、仕事始めた月の給与を元に決められるおおよその月収だよ。正社員は、4月、5月、6月の3ヶ月の平均値なんだけど、派遣社員の場合はまずは最初の1ヶ月で決まってしまうの。長期で働けば、次の4月、5月、6月の平均値で見直しがあるんだって」

かおり「そうなんだ。知らなかったな。」

さくら「それに、この保険料は一人当たりに割り当てられている保険料の半分を派遣会社が代わりに払ってくれているんだって。だから保険料は15,200円だけど、私が実際負担するのは7,500円。」

かおり「そうなんだ。どの派遣会社も半分と決まっているの?半分以上払ってくれる会社ないかなぁ。」

さくら「どの派遣会社でも同じなの。同じ標準報酬月額でもこの派遣会社だから健康保険料が安いというのはないよ。はけんけんぽのホームページを一度見てみるといいよ。詳しく書いてあるから。あ、もう1時になるね。」

かおり「教えてくれてありがとう、今日帰ってから見てみるね。節約のために久しぶりにお弁当作ってみようかな…。ダイエットにもなりそうだし、健康にもいいかも!」

さくら「そうだよね。みんなが健康でいられたら、医療費も抑えられるはずだよね。将来、私たちの子供のためにもなるかもよ。」

かおり「いいこというねー。でも、子供の話する前に、早く相手見つけたいねー。」

さくら「そうだねー。さあ、仕事、仕事!午後も頑張りますか!」

では、次のページで、二人の対話のポイントと、健康保険料アップの対策アイデアをご紹介します。
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