家事と育児を両立するコツ
秋本さん「朝は起きてから家を出るまでの時間が限られているので、前日の夜に準備をしています。
仕事をしていない時に比べると家事や育児の時間は少なくなってしまうところが大変なのですが、1時間程度の通勤時間中に、その日しなければならないことを考えてスケジュールを組み立て、効率良く時間を使えるようにしています。家事などもすべてをしようとすると時間が足りないので、できないことはある程度見切りをつけて、休みの日にまとめてするなど、割り切りも必要だと思います。」
ガイド 「限られた時間を有効活用するための工夫をされているのですね。仕事にも役立っていそうですが、いかがですか。」
秋本さん 「仕事上では、与えられた仕事をただこなすだけではなく、実際に携わっている立場から、普段の業務をより効率化させるために、周りの方と相談しながら、仕事のフローの改善を提案したりもしています。」
ガイド「そうした意見が言えるのも、きっと、時間の大切さを実感されているからでしょうね。では最後に秋本さんが、派遣で働いていてよかったと思えることがあれば教えて下さい。」
秋本さん「仕事と家庭の両立は大変ですが、ある程度慣れてきてペースをつかんでしまえば、生活にもメリハリがでるし、ずっと家の中にいるよりも、外に出ていろいろな人の話を聞いて参考になったり、刺激を受けたりすることでイキイキできるところが良い点だと思っています。これからも仕事を続けて、子供が手から離れたらフルタイムで働きたいとも思っています。」
ガイド「秋本さんのように、仕事と家庭を両立させている方のお話をお伺いして、同じ女性としても、ヒントとパワーを頂きました。今日はありがとうございました。」
短時間派遣のメリットとデメリット
では最後にもう一度、秋本さんのお話を踏まえて、メリット、デメリットをみてみましょう。
メリット
- 時間、仕事内容、時給などの希望にあった仕事が紹介してもらえる
- 就業中のサポート体制もあり、安心感がある
- 派遣先に、育児中など同じ境遇の人もいるために働きやすい
デメリット
- 仕事があるためどうしても家事や育児の時間が減ってしまう
- フルタイム派遣より時給が比較的低め
- 扶養範囲内で調整しようとすると勤務時間と、実際に必要とされる実務時間との間に差が出る可能性がある
- 契約更新はフルタイムと同様、更新制が多く、やや不安定
- ボーナスが出ない
上記の扶養範囲内で調整希望をしていることについては、「最初から企業側の理解を得ているため、スタッフ側からは、あまりデメリットに感じることはないようです。ただ、扶養調整やお子様のお迎えの関係で、突発的な残業に対応できず引け目を感じる場合はあるかもしれません。」(グッドジョブ株式会社 登録・業務推進室 松本さん)
これらのデメリットは働き方に関係なく、働くママに共通する意見だと思います。仕事をすることで家事や育児にかける時間が少ないことが、時には大変だということなのでしょう。
秋本さんの話しぶりから、そのデメリットをしのぐメリットを感じている事が伝わってきました。また、工夫をしながら両立させているからか、女性らしく柔らかい華奢な雰囲気のなかにも、しっかり芯の通った強さも感じました。家庭との両立を考えなければならない立場の人にとって、短時間派遣という選択肢が増えていることは心強いと実感できたインタビューでした。
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