「値決め」の基本は?
まずは、「値付け」の基本から考えていきましょう。経理に携わる方が思いつくであろう考えは、『原価+販売費』に『利益』を上乗せするというものではないでしょうか?これは、至極当然な考え方ですよね。
商品を仕入れたりや製品を造るためにかかったコスト(原価)に、広告宣伝などのコスト(販管費)が賄えないような値段であるならば、その商品や製品は売れば売るほど赤字になってしまいます。
その他、管理部門の人件費や、通常の維持管理のコスト、先々の投資を見込んで損をしないような『利益』を上乗せして、「はい!売値が決まりました!」となるわけです。
『買い手の事情』を考えた「値決め」も必要
「付加価値をつければ…」とは良く言われていますが、それがすぐに浮かぶなら、苦労はしませんよね。 |
ですから、もちろんコストのことは考えつつ、値段はある程度かかってしまうけれど買い手にも納得してもらえるように、『付加価値』を付けたモノを売るということも求められています。
最近では、「コラーゲン入り」とか「ヒアルロン酸云々」なんて「若さや健康」を付加価値とした商品をよく見受けますし、酒屋などは昔から「御用聞き」なんて便利なサービスがあったりしますよね。
他の商品よりちょっと体に良さそうだったり、便利だったりすると、買い手のほうも納得して購入くれるというわけです。
でも、基本的に「経理」は数字などの情報を提供するのがメインで、これらのことを主導して提案していったり、決定していくことはあまりありません。
かといって、「わたし、経理だから関係ありませんしー!」なんて言うのも、同じ会社の仲間として、ちょっと寂しいものがありませんか?
経理は経理なりの、「値決め」についてサポートできることがあるのです!