「年金個人情報提供サービス」を申し込む
現在発行される物は表紙が青いです |
自分の標準報酬が、正しく記録されているか、チェックするのに便利なのが、社会保険庁の「年金個人情報提供サービス」です。
↓こちらから無料で申し込むことができます。
「年金個人情報提供サービス」(社会保険庁)
登録には、基礎年金番号が必要です。「基礎年金番号」は、年金手帳に書いてあります。手帳を会社に預けている方は、担当者に確認して下さいね。
登録が完了したら、ID、パスワードが記載された紙が郵送で届きます。これは通常2週間程度かかるとのこと。平井にもほぼ2週間で届きました。
こういう紙が届きました |
これが届けば「年金加入記録照会」からログインできます。
「年金加入記録」をチェック!
ログインして最初のページでは、「厚生年金」「国民年金」等、全ての加入制度の、これまでの加入状況を見ることができます。
画像は表示される項目を元にガイドが作成したものです。 内容はフィクションで、実在する会社、個人とは関係ありません |
ここで、会社名と加入期間をチェックしてみましょう。自分では加入しているはずなのに、記録が途切れていれぱ、改めて調べてみる必要があります。
…余談ですが、「こんな会社勤めてたっけ?」と覚えのない会社名が出てくることがあるかも。
募集時の店舗名等と会社名が違うということは結構あります。問い合わせる前にちょっと考えてみましょうね。
更新日(毎月更新)現在の年金加入期間が、合計何ヶ月であるかも見ることでできます。
将来年金を貰うには、最低25年300ヶ月の加入期間が必要。あとどれだけ必要なのか、カウントダウンしてみるのも、たまにはいいかもしれません…。
「標準報酬月額」をチェック!
現在の会社も、今まで勤めていた会社も、間違いなく記録されていた。良かった良かった!
…ちょっと待って下さい。それでは足りません。
前のページで紹介したニュースでは、会社が標準報酬月額を改ざんしていました。正しく標準報酬月額が記録されているかもチェックしましょう。
「厚生年金詳細」から、これまでの標準報酬月額の推移を見ることができます。
平井も見てみましたが、初めて就職した時から、給与がどのように推移していったのが一目でわかり、感慨深いものがありました(笑)。
画像は表示される項目を元にガイドが作成したものです。 内容はフィクションで、実在する会社、個人とは関係ありません |
自分の標準報酬月額がわからない場合、直近のものであれば、チェックすることは簡単です。
給与明細を見て、控除されている厚生年金保険料の額を、現在の保険料額表にあてはめれば、標準報酬月額がわかります。
政府管掌健康保険と厚生年金保険の保険料額表(社会保険庁)
社員の生活に深くかかわる「事務」
今回は、会社が標準報酬を改ざんした、というニュースから、自分で記録をチェックする方法を紹介しました。
ニュースのような、悪意をもった改ざんに、事務担当者としてかかわることはないにしろ、たとえ悪意のないミスでも、標準報酬月額の計算を間違えれば、年金支給額も変わってしまいます。
給与や社会保険事務は、社員の生活に深くかかわっているのです。肝に銘じておきましょうね。
「年金個人情報提供サービス」(社会保険庁)
新規登録、照会もこちらから
10月から保険料が変わるのはなぜ?(ガイド記事)
標準報酬月額はどうやって決まるのか?簡単に説明しています
政府管掌健康保険基礎知識(社会保険庁)
標準報酬月額の決め方、料率表もこちらから。Q&Aへのリンクもあります。