ケース4
おめでたいことは早く知らせたい!
「今日、同期入社の斉藤君が、結婚の手続に来た! 扶養にするって、奥さんの源泉徴収票持ってきたけど、関連会社の人だった。3つ年下か~。お祝いのこともあるし、みんなに言わなくちゃ!」 |
ちょっと待って!これはいけません!
事務担当者が業務上知りえたことを、自分から社員にしゃべることは、絶対ダメです。
おめでたいことだし、何がいけないの?と思われるかもしれませんが、
「斉藤君が結婚する」という事実を知りえたのは、あなたがたまたま事務担当者だったから。
同期入社の友人として、個人的に教えてくれたならともかく、手続きに来ただけです。
給与計算や総務、経理を担当していると、どうしてもこういった情報を、他の社員より早く知る機会が多いです。
特におめでたいことだと、悪気はなくてもつい話してしまいたくなるのは人情かも。
ですが、こういったことは順番があります。
例えば、斉藤君が上司に報告するより先に、あなたのおしゃべりでみんなが知ることになってしまったら、上司も斉藤君もいい気持ちはしません。
お祝いの相談は、定められた方法で、みんなが正式に知ってからでいいのです。
もちろん、手続きに来た社員に直接、「おめでとう」と言ってあげるのはOKですよ。事務手続きを始める前に、ぜひ言っておきましょうね。
…ではその後で、実は斉藤君のことが好きだったらしい、親しい同僚が、
「ねえ、斉藤君の奥さんってどんな人なの?年下?」
と聞いてきました。
「3つ下。A社に勤めてたけど、もう辞めてる」
…当然ですがコレもダメ!
結婚相手の年齢や、どこに勤めていたかなどの個人情報も、手続きのために知りえたもの。いくら親しくても、話してはいけません。
業務上知りえた情報をむやみにしゃべらない、ということは、全ての社員に言えることですが、事務担当者が業務上「知っている」ことは、自分で思っているより重大でデリケートなもの。
法律とかモラルとか、そういうモンダイ以上に、社員の心を傷つけたり、人間関係にヒビを入れてしまう結果になってしまったら…。
「口堅いよね~」は、事務担当者にとっては褒め言葉。不用意な私語には十分注意しましょうね。
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