こんにちは!一般事務ガイドの平井実穂子です!
一般事務サイトでは、事務のお仕事に役立つ、いろいろな情報をご紹介しておりますが、
……ちょっと堅苦しい…かな?
なのでメールマガジンでは、近況報告のほかに、ちょっと趣を変えて、私があちこちの会社で経験した、また、友人知人から聞いたオフィスでのお話を元にした、ショートストーリー、
「事務員さんは見た!」を不定期に掲載しております(最近とんとご無沙汰してますが/汗)。
今回はその中から、『あたりまえの結果は…』をご紹介します。
普段気づかないくらい地味だけどジツは責任重大な仕事とは…息抜きにどうぞ!
事務員さんは見た!『あたりまえの結果は…』の巻
就業時間が過ぎて、1日の終わり、「お先に失礼します」の前の最後の仕事は、郵便物に切手を貼ることだ。
オフィスの決められた場所に、社員が出して欲しい郵便物を置いていくことになっている。
机の上を片付けて、郵便はかりを取り出して、たまった封筒の重さをひとつずつ測って切手を貼る。定型外も多い。
定形外郵便物は、重さによって、結構細かく料金が違う。
たくさんあればそれなりに時間がかかるけど、なんとなくこの『仕事』は、勤務時間内にやってはいけないような雰囲気がある。
先輩もずっとそうしてきたし、特に嫌というわけでもないけど、この郵便物を帰り道、ポストに入れて帰らなければいけないのが、おっくうなのだ。
抱えて会社を出る。抱えきれないほど多い時は、紙袋に詰めて出る。
全部投函して、空になった紙袋を持っての帰り道はなんだか情けないし、だいたい、ポストに寄るのは、かなり遠回りなのだ。
…就業時間じゃないのに。
でもまあ、1日のストレスを、大量の郵便物と一緒にポストに投げ込むと思えば、いかにも仕事の終わり!ってカンジでいいかもなぁ…。
そんなことを思いながら、いつものように遠回りして、抱えてきた郵便物を放りこんだ。だけど、
…ポストに入らない。
帰り際、私が作った郵便物だった。壊れ物ではないけど、中身は商品だから、用心のためプチプチ(あれってホントは何て言うんでしょうね)で包んだ。だから重さの割に厚みがあって…それが、1通だけ残ってしまった。
もちろん、もっと遠回りになるけど、厚みのある郵便物用の、ガバッと大きく口の開くタイプのポストがある場所も知ってるし、料金別納や簡易書留がある時は、大きな郵便局の時間外窓口に寄る時もある。
でも、これは、ほんのちょっと、厚いだけ。大丈夫だと思ったのに…。
ついてないなぁと思いながら、とぼとぼと、反対方向の郵便局の時間外受付に向かったら、今度は長蛇の列。
郵便局の前のポストは普通のタイプだから入らない。切手貼ってるから、窓口に出すだけなのに…。
仕方なく、列の最後に並んで、進まない列にうんざりしていたら、私の前に並んでいる女性が、くるっと振り向いて、こう言ったんです。
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