コラム『ハケンの品格』連載中!
第4話
派遣社員に有休はないのか?
嘘をついて休み、他社の「面談」に行った森さん。
…これはいけません。今の会社に問題があるとか、嫌で仕方ないとかなら、百歩譲って「あるかもな」と思わなくもありませんが、「みんなやってる」ワケはないし、結果的に「ハケンライフ」にも「S&F」にもバレ…。これで明るく前向きに「目標は契約更新!」とか言われてもね…。こんな嘘があっさり許されるのはドラマだけだと思って良し!
↓どうせならもっと上手な「方便」を。
取扱い注意!上手い言い訳の裏ワザ集(話す技術・伝える技術/ガイド記事)
それはさておき、
「みんなやってる」と言えば、複数の派遣会社に登録するのはアリだし、私も近さん同様、3社に登録していました。
今はネットで複数登録する機能もあるし、それは悪いことではありません。
悪いことではないものの、森さんのように、現在仕事に就いていて、ある程度長く働くことを希望しているなら、ちょっとくらい時給が良いからと、派遣会社をころころ変えると損なことがあります。
そのひとつが有給休暇。
派遣社員に有休がないわけではありません。
仕事をはじめてから、6か月間継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した人に対し、10日以上の有休休暇を与えなければならない。これは法定ですので、派遣社員だから適用されない、ということはありません。3ヶ月の契約でも、更新して6ヶ月働けば、10日の権利は発生するのです。
発生した後、さらに契約を更新すれば、発生した有休を使うこともできます。「S&F」で更新されなくても、「ハケンライフ」から紹介された別の会社ですぐに勤務に就けば、「継続して勤務している」とみなされ、有休の権利は消えません。
派遣社員は、派遣先(「S&F」)ではなく、派遣元(「ハケンライフ」)と雇用関係があるので、こういうかたちで派遣先が変わっても、派遣元との雇用関係が変わるわけではないからです。
同じ会社で部署を異動しても、有休がなくなったりしませんよね…そんなカンジです。
有休の取り方や計算方法は派遣会社によって違いがあると思いますが、私が派遣会社から有休を貰った時は、10枚綴りの回数券のような申請書が届きました。
単価が書いてあり、これを提出して受理されれば、1日分の額が、「有休分」として振り込まれるのです。
時給で働く派遣社員にとって、有休を取るということは、「働かなくても1日分のお金がもらえる」ということ。
「有休取っても給料は減らない」という正社員と、結局同じことですが、ありがたみは派遣社員の時の方が上でしたね。
これも時々カンチガイされる方がいらっしゃいますが、派遣社員が有休を取っても、有休分は、派遣元(「ハケンライフ」)の負担。派遣先(「S&F」)に請求されることはありません。
休むことで仕事が滞るという意味では、派遣先に迷惑をかけることになりますが、余計な経費を負担させることにはなりません。
これを知ってると、ちょっとキモチが楽になります(笑)。
ちなみに大前さんは「ハケンライフ」以外には登録せず、他社では仕事をしていないことが今回わかりましたが、常に契約を更新せず、3ヶ月毎に放浪しているなら、「継続して勤務している」とは言えません。
よって大前さんには有休はないはず。最も、大前さんの辞書に「有休」の文字もなさそうですが。
派遣で働くQ&A-年次有給休暇-(派遣で働く/ガイド記事)