こんにちは!一般事務ガイドの平井実穂子です!
一般事務サイトでは、事務のお仕事に役立つ、いろいろな情報をご紹介しておりますが、
……ちょっと堅苦しい…かな?
なのでメールマガジンでは、近況報告のほかに、ちょっと趣を変えて、私があちこちの会社で経験した、また、友人知人から聞いたオフィスでのお話を元にした、ショートストーリー、
「事務員さんは見た!」を不定期に掲載しております(最近とんとご無沙汰してますが/汗)。
今回はその中から、『脅威の記憶力』をご紹介します。
ちょっとした疑問を持つことが仕事を楽にすることもある?…息抜きにどうぞ!
事務員さんは見た!『脅威の記憶力』の巻
これは私が「流しの事務員さん(笑)」として、マイ筆記具と電卓を鞄に詰め、 いろいろなオフィスに、いろいろな仕事で派遣されていた時のおはなしです。
今回の仕事は、建設資材を扱う会社の、小さな営業所の事務全般。
営業所ただ一人の事務担当者が、結婚して遠くに引っ越してしまうため、新入社員が入社する迄の中継ぎです。その会社は伝統的に中途採用はしないそうで その間を派遣社員に、という事でした。
主な仕事内容は、得意先から電話で注文を受け、それを電話で工場や倉庫に出庫依頼をする。それに合わせて運搬用のトラックを電話で手配する。
納期が決まったら、得意先に電話で知らせる。…そう。とにかく電話をかける機会がめちゃめちゃ多いんです。もちろんかかって来ることも。
しかも、昼間オフィスにいるのは、引継ぎで残っている彼女と私だけ。彼女は一人でこの仕事をやっていたのか、さらにこれを自分一人でやる事になるのかと思うと、感心するやら不安やら…。
マーフィーの法則じゃないですが、電話をかけてる時に限って、電話はかかってくるんです!
しかも工事現場からかかってくる注文の電話は、時に殺気だってさえいます(笑)。
「いちいち気にしてたらやってられないよ~」なんて言いながら、鳴り響く電話にも彼女は動じません。
度胸やキップの良さもですが、次々と注文をこなしていく彼女の、電話のボタンを押す早さといったら…感動モノでした。
私だって、電卓やテンキーの速度には自信がありますが、電話のボタンをテンキーみたいに複数の指で押して電話する人は初めて見た。
それに、彼女は得意先や工場の電話番号簿を全く見ません。倉庫や工場は複数あるし、得意先も少なくない。しかもほとんど市外電話なのに、全部覚えているようです。
これでは全く太刀打ちできない…。私は聞いてみました。
「短縮は使わないんですか?」
しょっちゅう電話する所は、短縮に登録しておいた方が楽です。ていうか、それって普通なんじゃ…。
さて…彼女は何と答えたか?次のページへ!≫