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栄養士・管理栄養士に吹く追い風

栄養士・管理栄養士の仕事はフィールドを広げているのをご存知ですか? 仕事をしていてよかった、資格を持っててよかったと思えるのはまさに今、そしてこれからなのです!

執筆者:大石 淳子


栄養士・管理栄養士の仕事のフィールドが広がっているのをご存知ですか? 医療スタッフとして、キッチンスタッフとして、オフィスのスタッフとして……栄養士・管理栄養士にはさまざまな可能性があるのです。

今回は栄養士と管理栄養士の仕事の違いや最近の業界動向をチェックして、将来像を探ってみましょう。この仕事をやっていてよかった、資格をとってよかったと思えるのはまさに今、そしてこれからなのです!

まずは確認! 栄養士と管理栄養士の仕事の違いは?

求められている
時代は栄養士・管理栄養士の活躍を求めています。
栄養士・管理栄養士の業務は、「栄養士法」という法律で定まっています。この法律による「栄養士」「管理栄養士」の定義をそれぞれ簡単に説明すると、栄養士は栄養指導に従事する仕事。管理栄養士は、療養のための栄養指導、高度な専門的知識や技術で健康保持増進を目的にした栄養指導を行ったり、利用状況に応じて特別な配慮をした給食管理・指導等を行う仕事とされています。

平成12年には栄養士法の一部が改正になったので「学校で習ったのと違うな」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。生活習慣病などが増え、専門的な知識と技術が必要である栄養指導や給食管理の重要性がクローズアップされ、管理栄養士の業務が明文化されました。法律的に栄養士と管理栄養士の業務を区別しているわけではないのですが、病院で医師と連携して、患者の身体状況に応じた栄養管理を行うような、専門的な業務は管理栄養士が担当します。

そして管理栄養士が行う栄養指導は診療報酬の対象になります。診療報酬とは、医療保険から医療機関に支払われる治療費のこと。つまり、管理栄養士の栄養指導は医療の一部と捉えられていて、病気の改善や病後の回復、生活習慣病の予防・改善へと導くスペシャリストとして期待されているのです。

栄養士・管理栄養士がいないと困る!

社員食堂や保育園、また社会福祉施設や病院など、給食制度がある施設では、その規模や種類に応じて栄養士・管理栄養士を置かなくてはならないと、法律や規則によって定められています。なぜならば、食事は大きく健康に影響します。「食」の専門家である栄養士・管理栄養士による、衛生・栄養・食べやすさ・おいしさ・楽しさなどが、適切に管理された食事サービスが求められているのです。

施設の種類や食数などにより、規定詳細は違ってきますが、例えば1回に100食以上、または1日に250食以上の食事を提供する施設は栄養士を置くよう努め、医療を行っている施設で1回に300食以上または1日750食以上の食事を提供する場合は、管理栄養士を置かなければならないなどの規定があります。これ以外にも栄養士・管理栄養士の設置に関する規定はたくさんあります。

医療現場や給食施設だけではない! 最近の動きとこれからについては次のページでご紹介します。
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