介護保険がスタートしたとき、まるで宝の山に群がるように、さまざまな民間企業が介護業界に参入してきました。高齢社会が急速に進展していることから、「ニーズは尽きない」「食いはぐれがない」という見通しだったのだと思います。たしかに、ニーズは尽きませんが、介護は決して「おいしい」事業ではありません。

お札
儲けている介護事業者ははたしてあるのだろうか?
はたして介護・福祉事業は儲かるのか? 儲けている事業者、施設はあるのか? 儲けている企業、施設がなければ、介護・福祉業界の将来に展望を持ちにくいですし、職員の給与も上がっていきません。そこで今回は介護業界の上場企業の収益をチェックしてみます。儲かっている事業者はあるのでしょうか。果たしてどの事業者が儲かっているのでしょうか。会社、施設の収益に関するみなさんの情報、ご意見もお聞かせください。

◆INDEX◆
1P目>>【企業の利益率とはどの程度のものなのか】
2P目>>【介護・福祉事業の利益率】
3P目>>【在宅介護事業の苦戦が歴然】


企業の利益率とはどの程度のものなのか

労働集約型産業である介護・福祉業界は利益率が低い、儲けにくい、とよく言われます。では、ちなみに他業界の企業はどのような利益率なのか。ちょっと見てみましょう(決算期などがバラバラですが、参考データということでご容赦ください)。

■トヨタ 2006年10月-12月の第3四半期決算(つまり3ヵ月分)
売上高 6兆1465億円
営業利益 5747億円
売上高営業利益率 9.3%

■三菱商事 2007年3月期決算
売上高 20兆5162億6400万円
営業利益 4121億3000万円
売上高営業利益率 2.00%

■ロイヤルホテル 2007年3月期(2006年4月1日-2007年3月31日) 決算
売上高 581億3000万円
営業利益 6億5000万円
売上高営業利益率 1.11%

原材料を加工し、高い付加価値を付けて販売する自動車メーカーはともかく、利ざやで稼ぐ商社や、サービスを売るホテルは決して利益率が高いとは言えません。

さて、では介護・福祉業界の企業はどのような利益率なのか。それは次のページで。