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性の介助はプロに委ねる!(2ページ目)

介護の現場で、実は多くの介護職が直面している要介護者の「性」の問題。どんな問題の直面したかを紹介した記事の続編として、性の介助のプロに委ねる、というスタンスを考えてみました。

執筆者:宮下 公美子

情報を提供してプロに任せてもいいのでは?

性のサポートでは、障がい者の女性を顧客に持っているという出張ホストクラブ heatの主催者の方からもメールをいただきました。障がい者の女性に対しては、精神面も含めてどこまでのサポートが適切か悩む、という内容。ホスト、というだけで、色眼鏡で見られると嘆いていましたが、女性の性の自立の手助けをしたい、というまじめの姿勢の方でした。

性をビジネスにしていると聞くと、どうしても偏った見方をしてしまいがちですが、そういうまじめな気持ちで性の仕事に就いている人もいるのだなぁと、感心しました。


独り
誰だって独りでは寂しい。健常者も障がい者も高齢者も、同じように、ぬくもりがほしくなるときがある。
そもそも「性」は、健常者や若い人にしても、誰もがオープンに話せる問題ではないですよね。でも、健常者や若い人はまだいいんです。人に頼らずに性の問題を解決する手段を手に入れやすいですから。それに対して障がい者や高齢者は、性の問題を口にしにくいだけでなく、自力で解決するすべも少ない状況にあります。だから、身近にいる介護職に解決のすべを求めてしまいがちなのだと思います。それが許されるかどうかは別として、ですが。

すべてをオープンに、あけすけにしすぎるのは、なんとなく抵抗がありますが、解決する方法がある、という情報を、介護職がさりげなく提供できたりするといいですよね。そうすることで、介護職が性の問題に必要以上に巻き込まれずにすむようになるかも。

今回、こうした方たちに活動を知ったことで、要介護者の性に関する欲求に対して、介護職はどこまで介助するか、ではなく、欲求の解消をどうサポートするか、という視点が大切ではないかと、考えるようになりました。

みなさん、どう思いますか?

●関連サイト
あなたの一票「介護・福祉の中での性の介助、どこまで引き受けるべきか?」
介護・福祉業界の隠れた問題点ーーどうする? 「性」の介助
障害者性生活サポート・ネット
安全に安心して楽しみたい女性のための出張ホストクラブ heat


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