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頭も体もフル回転の盲導犬訓練士
盲導犬訓練士の仕事は、生後1年程度の盲導犬候補犬に対して約6~12ヵ月程度、訓練を行い、盲導犬に育て上げること。ご存じの通り、盲導犬は視覚障害者のパートナーとして、その安全な歩行をサポートし、障害物などを回避する役割を担う犬。人間にとっての障害物、危険を、人間とはまるで目線の違う犬に教え、危険を視覚障害者に代わって判断し、回避する能力を身につけさせるのは、ちょっと考えただけでもとてもたいへんなことだと感じます。訓練をしていると、イメージした盲導犬の完成型にいかにして近づけるか、方法論に悩むことも多いという |
訓練の過程では、当然、犬と共に訓練施設内や街を歩きます。担当する犬が多いときには、1日に10km歩くことも。訓練士は、どう教えるかに知恵を絞るだけでなく、そうして繰り返し訓練を行う体力も求められます。ただ「犬が好き」という気持ちだけではとても勤まらない仕事なのです。
>>次はカウンセラー的要素も求められる盲導犬歩行指導員