介護の職場とそこではどんな職種がどんな仕事をしているかを紹介するシリーズ。第3弾はデイサービス(通所介護)について紹介します。

どんな施設?

デイサービス(通所介護)、略してデイは、おおむね午前10時頃から午後4時頃まで、在宅の高齢者を受け入れ、食事、入浴、レクリエーションや機能訓練などを提供するサービス。特別養護老人ホームなどに併設されている併設型デイと、併設されていない単独型デイがあり、それぞれ、対象を認知症高齢者に絞ったデイもある。

どんな職場?

送迎がないデイもあるが、多くは送迎付き。9時頃からワゴン車などで迎えの巡回に向かい始め、徒歩の利用者も含めて利用者全員が揃うのは午前10時頃。それから、午前中のレクリエーション、たとえば書道、折り紙、ゲームなどを行い、その合間に、交替で入浴。昼食をはさんで、午後のレクリエーションや機能訓練のための体操などを行い、おやつを食べて、帰宅のためにまたワゴン車などで巡回というような流れになっている。

一般のデイの場合、軽度の認知症高齢者はいても、介護度の低い高齢者が中心で、重介護の高齢者はいない。そういう意味で、おむつ交換など介護技術にはまだ自信がないというビギナー介護職員も入って行きやすい職場ではある。

どんな職種?

デイサービスで働いている職種とその仕事は……

●介護職員
【仕事】 ケアワーカー、ケアスタッフ、介護ヘルパーなど、職種名はデイによりいろいろ。利用者の食事介助、入浴介助、排泄介助、おむつ交換、着替え介助、話し相手やレクリエーション運営、送迎車両の運転などを行う。

4から8時間という短い時間だけに、朝、やってきた利用者の顔色、様子を見て、その日の体調、気分をくみ取り、それに合わせた対応が求められる。身体介護より、見守りや会話がサービスの中心となるため、観察力とコミュニケーション能力が求められる。

また、デイの介護職員に意外と、求められているのが、ノリの良さ。2005年10月から費用が自己負担になった食事とともに、レクリエーションの内容は、デイの差別化にのポイントになる。そこで、レクリエーションの企画力、盛り上げられるノリの良さは、デイ介護職員の資質としてはけっこう大切。

クリスマスや敬老の日に寸劇をやるデイもあり、そこで活躍できる人材は喜ばれる。介護技術よりノリの良さ、などというと本末転倒なようだが、人を楽しませるサービス精神旺盛な人は、実は、人の気持ちを読みとり、大切にできる人でもある。そんなことから、明るくノリのよい人材が、デイでは求められているというわけだ。

また、専任の運転士をおかず、介護職員が交替で送迎のワゴン車運転を行っているデイも多いため、普通自動車運転免許を求人の資格要件にしているデイも多い。地理のよくわかる地元での就職ならいいが、慣れない土地で就職すると、地理に慣れ、送迎の道を覚えるまで苦労するという話はよく耳にする。事故の際の責任の所在なども、運転をするなら確認しておいたほうがいい。

【勤務】 8:30頃~17:30頃。デイの運営は、日曜だけ休み、祝日と日曜が休み、年末年始以外は年中無休などがある。勤務は週休2日ペースが多いので、たとえば日曜だけ休みのデイであれば、日曜プラス1日交替で休み、年中無休のデイであれば、入所施設同様に4週8休というところが多い。

【採用】 介護保険制度上、デイの介護職員に資格要件はない。つまり、無資格でも介護職員として働ける。しかし実際の求人では、最低でもホームヘルパー2級 修了以上でないと、就職は難しい。最近では介護福祉士 資格を求める求人も多い。最近の求人は非常勤が増えているので、常勤での雇用を望むなら、介護福祉士資格があるほうがアピールポイントになるだろう。

>>>次は「生活相談員」「看護職員」「機能訓練指導員」