介護・福祉業界で働く・転職する/栄養士・管理栄養士の仕事

地産地消のキーマンとして期待される栄養士(2ページ目)

フードサービスで地元農産物を使った取り組みが進む兆し。農林水産省は地産地消の推進を強化、学校給食法は一部改正し給食での地場農産物の活用が盛り込まれました。今回は地産地消ついてご紹介します。

執筆者:大石 淳子

求められる地域生産者と給食現場の連携

地産地消
給食側のニーズにあう農産物の規格づくりがすすめられる
農林水産省は平成21年度も、社員食堂や学校給食などへ地場農産物を安定供給する支援を強化していくそう。例えば生産者に対して学校給食向けの農産物の規格や処理基準の作成や、農産物の加工品やメニューの開発、生産者と学校給食関係者の連携作りや勉強会など。生産者に対して、作物を福祉施設や学校給食などへ提供する呼びかけもあります。

生産者と学校給食を担う栄養士が、意見の交換をして地域農家と給食現場の理解を進めること、給食側のニーズに応えた農産物を提供すること、地域でどの時期にどのような作物が生産されるかといった情報提供、天候により農産物が納入できない場合の対策などに取組むことを呼びかけた資料も作成されています。

平成20年度に行われた取組みには、学校給食、社員食堂、弁当・外食などにおいての地産地消給食メニューコンテストの開催がありました。これは地元農産物を使用したメニューで競うもの。農林水産大臣賞に選ばれたは、(株)NECライベックスが、NECセミコンダクターズ関西福井工場へ提供した、福井県産食材を使った「とれたて福井ヘルシー弁当」。メタボリックシンドローム対策の弁当です。安定した食材調達の工夫として、季節に応じたメニューの提供、規格外品も積極的な利用をしているそうです。この社員食堂では郷土料理を提供し、家庭で作れるレシピの配布も行っているとのこと。文部科学大臣賞には、茨城県大洗町学校栄養士会の「磯の香手作りすり身団子鍋」ほか。

次のページでは、地産地消の取組みをご紹介します!
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