メソトロジーや方法論で解決するという大誤解
コンサルタントになれば、秘密のメソトロジーや方法論や経営の奥義を研修で教えてもらえると思って、それを応用すれば、簡単に問題を解決できるスーパーマンになれると、コンサルを志望される方がいます。それはまったくの勘違いです。そのような奥義は存在しません。参考になる枠組みや過去の事例があっても、せいぜいそれは10%くらいです。残りの90%は、毎回ゼロから組み立てなおさなくてはいけません。
もし、コンサルタントに究極の奥義があるとすれば、メソトロジーに頼らずともクライアントの問題解決を行える能力ということであって、それはすなわち「地頭力」に他ならないのです。
ルーチーンワークではないのですから、プロジェクト毎に、違ったお客さんの違ったテーマに、それぞれ頭をフル回転させないといけません。そこがコンサルタントまたはコンサルティングの面白いところでもあり、つらいところでもあります。