合意形成をしていくのがコンサルタント
具体的にコンサルティングのプロセスを書くとこのような形になります。(1)課題のヒアリング(含む調査)
(2)課題、現状の正確な把握
(3)問題点の報告、問題点の共有
(4)解決オプションの提示。リスクとリターン。費用対効果の提示。
(5)解決策の決定
(6)実施、効果の測定
コンサルタントの仕事は、相手の課題をしっかり認識し、問題のありかを突き止めて、最終的に解決策を提示する仕事です。
ただ、コンサルタントとして重要なのは、単に解決策(仮にそれが正しいものであっても)を示すだけでは、コンサルタントとは呼べないということです。
たとえ、「IT人事制度の導入」が答えであったとしても、どういう背景にもとづいて、なぜその制度を導入する必要があるのか?その結果どういう効果が期待できて、どのようなリスクがあるのか?
コンサルティングの過程では、プロセスそのものが大事です。事実に基づいて、一つ一つ合意形成を積み重ねていくからこそ、最終的な提案に納得性があります。
顧客の意識も「いままで納得して決めたことだから、この解決策でいこう!リスクもあることは分かっているがちゃんと把握しているし、それを取る覚悟はある」ということになって、主体的にとりくんでもらえます。
ですから、コンサルタントの採用面接などでも「解決策をいくつ知っているか」「解決策のアイデアが豊富か?」という知識ではなく、「解決につながるまでの道のりをしっかり考えているか?」「相手の言うことを聞いて、しっかり把握できているか」「現状をどうとらえ、問題点はどこにあるとおもうか?」という思考過程の部分が重要視されるのです。