コンサルタントの果たす役割
前回の記事「コンサルのプロジェクト事例に迫る」では、ベリングポイント社のシャープに対するSCM改革のプロジェクト事例をとりあげました。このプロジェクトでは、需要予測と在庫の削減を目指して、SCM全体の改革をおこなった結果、「従来は1ヶ月単位の生産計画を3ヶ月前に決定し、計画は一切変更しない」
→「生産計画を一週間単位に変更し、最終決定もぎりぎりまでひきつけ、一週間前に行う」
という体制を構築できたといっています。
最終的には、SCM改革の結果、生産計画と実際の販売実績との誤差はプラスマイナス10%以内になった。
とありました。
タイムリーに市場に商品が投入されなければ販売機会を失ってしまい、逆に、予測を間違ってしまえば、商品が大量に売れ残ってしまう。こうしたミスマッチを最低限にするというのが、いわゆるSCMの主眼とするところです。
実際のコンサルは何をする?
前回の記事ではプロジェクト全体の内容をお伝えしましたが、実際コンサルティングの作業としては何をおこなうのでしょうか?実際に個々のコンサルタントはどのような仕事をするのでしょうか?この手のプロジェクトでは、コンサルタントの果たす役割はどのようなものでしょうか?ここらへんもなかなか具体的にイメージしずらいところだとおもいます。この記事では「SCM改革のプロジェクトはこう進む」と題しまして、私なりにSCM(ERP)導入プロジェクトの進む方とコンサルタントの役割についてまとめてみました。
※以下の記述は一般的なプロジェクトの進め方の例示であって、このシャープのSCMプロジェクトがこのように進められたということではありません