コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

上流から下流へ コンサル会社の戦略(4ページ目)

新たなるビジネスチャンスや新たな収益源を探しに下流に進出するコンサル会社とその理由を解説します。

執筆者:大石 哲之

無視できない株式公開という選択の影響

あまり指摘している人をみたことがありませんが、このようにコンサルティング会社が利益の絶対額にこだわるようになったのは、株式の上場というのが関係しているのは間違いないことだと思います。

以前までは多くのコンサルティング会社が非公開企業であり、高い利益率を維持し仲間内で多くのお金を配分すればハッピーでした。会社規模も利益率を下げてまで大きくする必要はありませんでした。あえて競争が激しいSI業界に進出する必要はなかったのです。

しかし、株式を公開したとなると、株主に多くの利益を還元することが求められます。当然会社は規模を大きくしていくことが求められますし、利益に関しても利益率というよりは利益の絶対額を増やすことに重点が置かれます。

アクセンチュアやべリングポイントといった公開したコンサルティング会社が、会社を大きくしていくために、コンサルティング以外の市場を求めてビジネスを拡大していくのは、至極当然の話なのです。
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