具体的に学校が依頼するコンサルティングはどのようなものか?
では、実際に学校はどのようなコンサルティングを依頼するのでしょうか。学校コンサルというと、なにやら夢のあるような話を想像する方が多いようです。「学校のカリキュラムを改革したい」
「トップの研究者を育てる方針を考えたい」
「学校コンサルを通して、日本の教育に貢献したい」
「実際に教育をしてみたい」
しかしながら・・私がコンサル現場で見聞きしたり、ニュースなどで聞く限り、このようなプロジェクトは殆どありませんでした。では、何を依頼するのか?結局のところ、学校が外部に依頼する経営課題は「事務効率化」というのが殆どです。
学校組織は、教育や研究を考える「教授方」と、学校の予算や事務を行う「事務方」に分かれているのが普通です。学校の経営をしているのは、もちろん「事務方」です。事務方の関心は、やはり予算に直結する「効率化」というところが大きくなります。もう一方の事情は、教育方針や研究方針といった「教授方」にかかわることに関しては、事務方はタッチできないというのが実際のところです。
「トップの研究者を育てる方針を考えたい」
という方は、文部科学省にいくか、大学教授になるほうがいいと個人的には思います。