コンサルティングというのは、仕事の終りが見えにくい仕事です。やろうと思えばいくらでも精緻にできますし、あれもこれもということで、仕事量は膨大になってしまいます。クオリティと仕事の量とのバランスで、どこに落としどころを見つけるか、というのが難しいところです。
短期勝負のプロジェクトが増えている
なかなか仕事の内容が見えにくいコンサルタントですが、最近の私の例を元に、どのような生活を送っているのか、すこしお伝えできればと思います。例に挙げたプロジェクトは、業務改革のプロジェクトで、各部署・各子会社でバラバラに物事をやっていたものを、中央に集中して処理センターをつくろうと言うものです。今回はそれの企画を行ない、フィジビリティーを確かめるということで、約1ヶ月半くらいの短期勝負になりました。
プロジェクトの進め方にもタイプがあります。概ね2つに分けられると思うのですが、「分析・報告型」と「ハンズオン型」でしょうか。「分析・報告型」はデータをもらってひたすら分析してプロジェクトの間に2,3回報告する。ほんとうに報告会という感じで、みなさんがイメージされるのはこのタイプのコンサルティングのやり方かも知れません。
一方ハンズオン型は、もうすこし業務よりというか現場よりのテーマで、お客さんの現場の方と一緒になりながら、実際に現場に入ってみて形を作っていくような感じです。過去の例ですと、だいたい週に1回プロジェクトミーティングがあり、それに合わせてメンバーがいろいろと事例を調べたり検討材料を集めてきたりします。それを週に1度叩いて揉んで、つぎの1週の行動を決めていくといったような、わりあいサイクルの速いプロジェクト形式です。
最近、どうしても短期勝負のプロジェクトが増えていますから、プロジェクト期間が1ヶ月半とか2ヶ月で、ミーティングも週次というようなものがよくあります。
これは、結構きついです。非常にプレッシャーも掛かりますし、体力的にも大変です。