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ERPは2強時代に ピープルソフト買収

オラクルのピープルソフト買収が決まりました。約1年半にわたる買収劇がようやく決着しました。

執筆者:大石 哲之

オラクルのピープルソフト買収が決まりました。約1年半にわたる買収劇がようやく決着しました。これで、ようやくERP業界の再編も一区切りつき、SAP対オラクルという2強が今後は争っていくという業界構図がはっきりしました。

 

業界はSAPとオラクルの2強に

今回の再編について、順をおって見ていきましょう。ERP業界は、まだ比較的あたらしい業界です。SAPが1992年に出荷したSAP R/3(リリース3)がERPの爆発的なブームを呼びました。もともと人事分野で強かったピープルソフトも、他の業務領域に幅を広げ、さらにオラクルなどのデータベースソフト会社の新規参入もあり、さらにベンチャーもでてくるなど、業界は混戦状態でした。

シェア1位はSAP。2位が、ピープルソフトでした。3位がオラクルという構図です。さらに、4位のJDエドワーズ、5位のBAANといったところでした。これがここ2年の間に、2強に絞られてきます。

昨年の6月、オラクルがピープルソフトを買収すると発表して世間を驚かせました。この買収は、敵対的買収というもので、ピープルソフト側の合意を得た物ではなく、オラクル側が一方的に発表したものです。当然ピープルソフト側は反発します。

今年2月、米国司法省が、「買収は独占禁止法違反」として、オラクルを提訴しました。ピープルソフト側の反対に加え、司法省から提訴され、この買収は、雲行きの怪しい物になっていました。しかしながら、裁判の結果、司法省側が敗訴、買収は合法ということになりました。
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