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「コンサルの仕事はきつい・忙しい」は本当?
連日徹夜も当たり前!?
と、良く聞かれます。そういう時はちょと誇張して「ええ毎日徹夜みたいなものです」と答えています。
コンサルタント以外の職業でも、忙しい期間というのがあると思うのですが、コンサルタントほど忙しさのピークが高く、それが長くつづく職業もなかなかないのでは無いでしょうか。
とくに2ヶ月~3ヶ月といった短期のプロジェクトになると、最初からピークがやってきて、最後までピークということも少なくありません。
私が実際に経験した例でいうと、2ヶ月間ほとんど徹夜というのがありました。
これは、営業戦略と業務革新のプロジェクトだったのですが、わずか3ヶ月で現状の問題点をリサーチして指摘した上で改善策の方向性を出し、さらにシステム化のベースになるように概要レベルの業務プロセスまで描くというものでした。
その期間の典型的な一日は、こんな感じです。ほぼ毎日お客さんと打ち合わせがあったので、ほんとうに大変でした。
- 10:30 出社 さすがに前の日が遅いと、朝も遅くなります
- 10:30~14:00 プロジェクトミーティング。本日のミーティングの資料最終まとめ。弁当を買ってデスクで食べる
- 14:00~15:00 お客さん先に移動。移動が休憩時間
- 15:00~18:00 お客さんとプロジェクトミーティング
- 19:00~21:00 オフィスに戻る。途中でメシ
- 21:00~23:00 今日のミーティングのまとめ。次回ミーティングの方向性を議論。議論がまとまったところで、次回ミーティング資料作りに入る
- 23:00~25:00 資料の第一版が出来上がる。みんなで見直しをする
- 25:00~26:00 資料の修正。めどがついたので、帰宅することにする
- 27:00頃 帰宅。メールをチェックして、最後の余力で返事を書く。シャワーを浴びて、ビール一杯
- 28:00頃 就寝
コンサルタントはこのような極限状況の中でも、頭を働かせなくてはいけません。つねに考え続けないといけません。
肉体的にきついのはもちろんのこと、頭脳的にもハイプレッシャーの中で、頭を回転しつづけなくてはいけません。これは本当にタフなことです。
システムのリリース前などは、仕事量がさらにすごいことに
システム系のコンサルティングファームで、システムを実際に開発しているとなると、さらにすごいことになることが多いです。システムのリリース前は、現場はもはや戦場状態です。シフト制を引いて、24時間体制でコンサルタントが張り付いています。私の同期も、入社1年目、最初のプロジェクトで、当時もっとも大変といわれたプロジェクトに配属されました。あまりに大変なので、ベトナム送りだと、という冗談もでたくらいです。その彼は、最後のピーク時は9時出社5時退社(29時です)だったとのことです・・。究極の9時5時です。
コンサルタントは「仕事量や気合」のレベルが高い
お客さんより多く働く。お客さんよりも深く問題を考える。 これによってのみ、コンサルタントはお客さんを超えることができるのです。
これほどまでに働くコンサルタントの姿をみて、たいがいのお客さんは口をそろえて、「ほんとによく働きますね」と言います。感心しているようでいて、半分あきれている感じもします。
お客さんより何十歳も若いコンサルタントが、高い値段をとってコンサルティングをするわけですから、すくなくとも「仕事量や気合い」のレベルでお客さんより劣っていては、どうしようもないのです。
お客さんより多く働く。お客さんよりも深く問題を考える。
これによってのみ、コンサルタントはお客さんを超えることができるのです。
コンサルタントは、地道な努力の積み重ねによって、成果をだしている職業です。
ちまたのイメージのように、なにもしないで、パッとヒラメキでアイデアで提案して、高い報酬を得ているというのは間違いです。
コンサルタントの仕事にはメリハリもあります
忙しい分、一方でメリハリもあります。コンサルタントは息抜き上手なのではないでしょうか。プロジェクト制で働いているゆえに、どんな忙しいプロジェクトだったとしても終了してしまえば、そこで仕事が完結します。
そのあとは、次のプロジェクトが始まるまでゆっくりと休暇を取るのが一般的です。1週間以上の長期休暇も取れますから、海外のビーチでゆっくりということも可能です
お盆や、GWに限らず休暇が取れますので、すいている次期に行けるという利点もあります。(その分、お盆やGWでも、プロジェクトの最中だと休みがないのですが・・)
働くときは働き、休むときはしっかり休んで、次への鋭気を養う。それがコンサルタントの仕事スタイルです。
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