必要なのはたったの1つの考え方
実のところ、コンサルティング会社で使われているロジカルシンキングの考え方はたった一つしかないのです。それは、「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれるものです。ピラミッドストラクチャーとは、論理的に主張を行う方法で、結論→根拠という図をピラミッド上に書いた構造です。この考え方を教えてくれるのが、この、考える技術・書く技術という本です。現役バリバリのコンサルタントに「コンサルタントに必要不可欠な本を一つ挙げて下さい」と言えば、ほぼ必ずといって良いほど「考える技術・書く技術」と返ってきます。
「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」は、コンサルタントなら誰でも知っている一冊 |
本の中では、具体的に、演繹、帰納といった論理展開の方法+論理の構造化の方法+表現手法について書かれています。ピラミッドストラクチャーを体系的に解説した基本の教科書であり、コンサルタントのバイブル、ロジカルシンキング本の決定版といえます。
実のところ、現在、ロジカルシンキングというだけで、何十冊と本は出版されていますが、どの本もこの「考える技術・書く技術」に書かれている原則を、わかりやすくしたり、例を交えて議論したりしているだけで、根本的に言っていることは、すべてこの本の中に詰まっているといえます。
その意味でも決定版といっていいでしょう。この本の内容をしっかり理解し、ある程度実践できるようになれば、コンサルタントとして必要となるロジカルシンキングはもうほかに必要ないとまで言うことができると思います。
ですので、軽めのロジカルシンキング本を何冊も読むよりも、気合を入れて、本家のこの本を攻略したほうが、コンサルタントへの最大の近道になるといえましょう。