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ロジカルシンキングの秘伝の書(3ページ目)

現役バリバリのコンサルタントに「コンサルティングに必要不可欠な本を一つ挙げて下さい」といったとき、どういう本をあげると思いますか?

執筆者:大石 哲之

読み進めるにあたって

考える技術・書く技術 ワークブック
「考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉」(「下巻」もあり)で、実践的なスキルが身につく
この本の著者であるバーバラ・ミントは、マッキンゼーの研修講師をされている方です。そしてこの本は、ライティングの研修の教材として採用されたものです。
研修用のものから派生しているので、記述が少々教科書的です。

しっかりと理解しながら読み進めるのには多少集中力が必要かと思います。また、最近ワークブックも発売されました。この本は理論が中心でなかなか実践するとなると例題が乏しかったのですが、ワークブックの出現によって、例題を解いて実践することができるようになりました。

ボリュームのあるワークブックが上下と2冊でています。これをさらっと流すのではなく正面から取り組んでしっかりとこなせば、かなりの実力がつくにちがいありません。

私はこれをいつ読んだのか?

わたしはこの本を、学生時代に読みました。コンサルタントの就職を突破するには、徹底したロジカルシンキングが必要ということを知り、急遽先輩のコンサルタントから薦められたこの本から学習し始めたのです。

最初にこの本を読んだときの衝撃は計り知れないものでした。今まで自分がなんといい加減に、わかりにくいものを作っていたか。次の日から、私は、ロジカルシンキング、ピラミッドストラクチャーの虜になってしまったのです。この本の考え方をつかって、ありとあらゆるものを構造化するという練習をしました。練習というより、思考をすべてピラミッドストラクチャーにするという転換を図ったのです。

徹底的にいろいろなものをピラミッド化していく練習をしたのを覚えています。日常のメールから、大学のレポートから、企画書から、喋り方まで、この方法で行う大転換を図ったように思います。

その結果、コンサル会社に就職できたわけですが、これを身に着けた自分と、素手で挑んでいる他の学生の間には、ロジカルという面では太平洋ほどの開きがあったように思います。

本気でコンサルを目指している学生ならば、たいがい読んでいる本です。中途でコンサルタントを目指そうという方は、これすら読んでないとなると本当にやる気があるのか? と思われてしまうかもしれません。基礎が大事という話がありますが、まさにこの本で解説しているピラミッドストラクチャーは、基礎の基礎です。コンサルタントを目指そうという方は、まずは取り組んでいただきたい課題図書だと思います。
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