1986年に日本で人材派遣に関する法律ができて20年。いまや派遣は働く形の選択肢のひとつとして定着しています。
また紹介予定派遣(一定期間の派遣勤務後、正社員登用される制度)も浸透し、どこで何をして働くか、だけではなくどういう雇用形態で働くか、も考える時代となりました。
派遣で働くか、正社員として働くか。目指すものや環境によってどちらの形態が望ましいのかはかわってきます。
語学を活かして働く人たちに、派遣を選ぶ理由・正社員を選ぶ理由をきいてみました。
派遣を選ぶ理由
派遣を選ぶ理由として多かったのは、時間の融通がきく、いくつもの企業を経験できる、という理由でした。目標が明確にあり、ひとつの会社でながく働くよりも、いくつかの企業を転々とすることでキャリアアップに結び付けたいと考えている人もいるようです。
現在派遣、外資系アシスタント
「将来は通訳者を目指しているので週に2回通訳スクールに通っている。やはり派遣の方が時間的に融通がきく。あらかじめ派遣会社に学校のある日は残業ができない旨を伝えてその条件でOKの仕事を紹介してもらったので、気兼ねなく通学ができる。」
気兼ねなく、というのも大きなポイント。
正社員の場合は他の人が残っているとなんとなく帰りづらい、という会社も多いようです。
時間的な面だけでなく、幅広い業界や複数の企業で経験を積みたいという方もいるようです。
現在派遣、社内翻訳
「現在の会社は機械関連ですが、機械に限らず経験を積んでいきたい。ある程度したらITや金融業界で仕事をしたいと思っています。派遣で色々な業界で経験を積むことが理想。」
現在派遣、社内アシスタント兼通訳
「今の仕事では任せてもらえる通訳はアテンド通訳程度。まだまだ通訳専門職としては力不足なので、技術を身につけながら少しずつ難易度の高い仕事に移っていきたい。」
現在派遣、部長秘書
「将来的には外国人社長秘書になりたい。そのために部長秘書、役員秘書とステップアップをしていきたい。」
企業にこだわって派遣を選ぶという方もいます。
現在派遣、マーケティングアシスタント
「正社員としてはハードルの高い企業でも派遣でなら働くことができる。世界的な規模の外資系企業で働きたかったので派遣を選んだ。」
また家庭との両立といった事情もあります。
現在派遣、営業事務
「家のことをきちんとしようとすると正社員では時間的に無理。独身時代の経験が活かせ、社会との接点をもちながら負担も少なく働ける派遣が理想。」
それでは、正社員を選ぶ人の理由はなんでしょうか?