外資で働く・転職する/外資への転職ノウハウ

未経験から語学とITのスペシャリストへ(3ページ目)

最近注目を集める職種ブリッジSE。海外の技術者と日本の橋渡しを行いプロジェクトを成功へと導く語学とITのプロフェッショナル。未経験からブリッジSEに転身を果たした清水佐絵子さんの転職成功の秘訣とは?

執筆者:柏木 梨花

インターネットを使っての転職活動

未経験でブリッジSEに採用

1年間の語学留学でビジネスに使えるまでの中国語をマスターした清水さん。
中国ではインターンとしてIT企業での営業職も経験します。

いよいよ帰国も近づいてきた頃、清水さんはインターネットで日本に帰ってからの就職先を探し始めます。
とはいえ、プログラミングなどは未経験。前職でシステムのオペレーションは経験しているものの、SEに必要とされる専門知識もスキルもない状態での転職活動です。

しかし、清水さんはブリッジSEとして採用されます。
「実は、応募条件にプログラミング経験者とあったのですが、それをすっかり見落としていたのです。書類を送ってからそれに気づき、あわててその会社に電話をしてお詫びをして応募を取り消してもらいました。
ところが、その後その会社から電話があって、これから勉強して覚えてくれるのなら、ということで選考してくれることになったのです。」
しかも、社長自ら面接のために北京に来てくれたのだそう。

なんとも羨ましい話です。
しかしこれは単なる「ラッキーな話」でもないように思います。
清水さんが将来性を感じた「中国語+IT」。まだまだそれらを備えた人材が少ないこともあり、企業側が未経験者の採用にふきみったということがひとつ。
そしてなによりも、しっかりとしたキャリアビジョンをもち、それを実現する為に計画的に課題をクリアしている清水さん。応募書類からもその熱意・姿勢が十分伝わっていたのではないでしょうか。
さらには、間違えて応募をしてしまった、とわざわざ国際電話をしてお詫びをする律儀さ。
なかなかできることではありません。

「入社をした会社は中国系の小さな会社でした。最初は社長につきっきりで一から勉強をさせていただきました。本当にその社長には感謝しています。」

ブリッジSEとしての基礎を学び、経験を積んだ清水さんは、更なるステップアップとして中国企業のやり方だけではなく、日本の企業のやり方も学びたいと思い、日系の企業へブリッジSEとして転職をします。


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