業界別 語学を活かせる職種
まず全般的に言えることは外資系企業であればたいていのポジションで語学力を生かすチャンスはあります。逆に本国や外国人上司とビジネス上のコミュニケーションがとれるだけの語学力がないと管理職になるのは難しいとも言えます。では、外資系企業ではなく日系企業の場合、どんな職種で語学を活かせるのでしょうか?業界別に見てみましょう。
サービス業
女性管理職の登用が進んでいると紹介されていた人材ビジネスでの営業やコーディネーターは英語力を活かせるチャンスがあります。クライアントが外資系企業の場合、企業からのオーダーが英語だったり、英語の契約書を取り交わすこともあります。自ら契約書を作ることはありませんが、読んで理解できるだけの英語力があれば非常に役にたちます。
また英語力に自信があれば、外資系や外国人の人材紹介に特化した人材紹介会社やヘッドハンティング会社もあります。こういった企業ではコンサルタントも外国人といったケースが多く、社内コミュニケーションも英語といったこともあります。
海外展開を進めている飲食チェーン店では海外事業推進部のような部署で語学力のある人を募集することがあります。
ちょっとかわったところでは、ウェディング関連業界で、外国人牧師さんやシンガーの手配や当日の細かな打合せをするコーディネーターの仕事もあります。
情報・通信
開発を海外で行うケースが増えているので、海外と日本を結ぶブリッジ的な役割が必要とされています。また通信関連企業でも海外とのビジネスは増えていて、外国人社員がいることも。不動産
日本にいる外国人駐在員や海外在住の日本人を対象としたサービスを展開している会社では営業職などで語学力を必要とされます。後者の場合は海外勤務が多いようです。
卸・小売・商社
国際的な仕事といえば商社の海外営業職。卸や小売でも購買や商品開発などで語学を必要とされる職種は増えています。金融・保険
金融・保険業界といえば外資系との合併が進み、語学力を活かせる環境は増えています。日系企業の場合はやはり海外進出をしている企業での国際部や現地法人で語学を活かせるチャンスがあります。日経WOMANが2006年6月に発表した「女性が働きやすい会社ランキング」1位に輝いたP&Gでは役員相当職の女性比率が約16%、部長相当職で23%。
上記のランキングの1位サービス業に分類される人材派遣のパソナでは、部長・課長職で30%といずれも日本にある企業の中ではダントツです。
これだけ業界・企業に差があるのだから、女性が管理職を目指すなら、登用に積極的な業界・企業でのキャリア形成を早い段階から考えておく必要があります。
また逆もしかりで、女性が活躍している会社からそうでない会社に転職した場合、転職して初めて、世の中の男女差を思い知らされるケースも。
管理職登用に限らず、昇給・昇進で男女に差がないのか、これが転職時には重要なチェック項目のひとつであるのが日本の現状。
具体的には社員全体の女性比率、管理職の女性比率、女性の勤続年数(または平均年齢)、あたりは確認しておきたいところです。
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