女性の転職/女性の再就職・職場復帰

20代独身女性は、仕事<家庭?!(2ページ目)

厚生労働省が発表した「男女共同参画白書」によると、20代の女性の多くが「男は仕事、女は家庭」という意識を持っていることがわかりました。この意識のもとにあるものは何なのでしょう。

執筆者:川崎 あゆみ

家事・育児は、妻の役割?!

長時間労働で疲れている中、少しでも手伝おうとする姿勢が嬉しいもの。
家事の夫婦間での分担については、「妻が行う」「妻が中心となって行うが、夫も手伝う」と答えた人が約9割。家事は、妻中心に行われていることがわかります。対して「半ぶんずつ分担して行っている」夫婦は、約7%です。

夫婦ともにフルタイムで働いている家庭においても、「妻が行う」「妻が中心となって行うが、夫も手伝う」が約75%を占め、「半ぶんずつ分担して行っている」夫婦は、約20%にとどまっています。

共働き世帯が増えているにもかかわらず、家事分担については、相変わらず妻に負担がかかっており、これでは女性が仕事と家事・育児・介護等との両立をしていくことは難しいと思わざるを得ません。

でも男性も家事や育児を全くしたくないというわけではなく、30歳代、40歳代のフルタイム・週60時間以上働いている男性の割合は、過去8年間変化がありません。多くの男性が長時間労働をしており、分担したくてもできないという現実があるようです。

*内閣府「ライフスタイル調査」

夫の家事・育児時間は、たったの30分!

夫も、子どもも、できれば「一緒に過ごしたい」と思うのは当然のこと。
家事・育児を半ぶんずつ分担している夫婦は、非常に少ないということがわかりました。では、夫婦それぞれの家事・育児・介護にかける時間を見てみましょう。

◆夫は有業・妻が専業主婦
妻 6時間52分
夫 39分

◆共働き世帯で妻の就業時間が35時間以上
妻 3時間25分
夫 33分

◆共働き世帯
妻 4時間15分
夫 30分

妻が仕事を持っている・いないにかかわらず、夫の家事・育児・介護に関わる時間は、1日たった30分!残念ながら、これは世界的にみても低い水準です。役割分担ということを考えれば、専業主婦の場合は、家事のほとんどを担うのは仕方がないと思いますが、子どもが小さかったり、子育てしながら仕事を持っているにもかかわらず、夫と分担ができないというのは、「両立」について悩むのも無理はないことと思います。

では、夫たちは、家事や育児から逃げているのでしょうか?
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます