雇う側の事情
面接まで進んで「うちでは、物足りないと思いますよ」と言われてしまう人も。 |
- 経歴が立派過ぎて、他のパートさんとのバランスが取れない
- そこまでの学歴が必要な仕事ではない
- 上司が気を遣う
- プライドが高くて扱いにくいのではないか
などの理由が挙げられるようです。書類選考で落ちてしまうことが多いようですが、面接まで進んでから、「うちでは、あなたの学歴はもったいない」とか「(ご主人の収入が十分にあるのだから)働く必要はないのでは?」などと質問される人もいるようです。
最近の再就職講座に見られるある現象
以前、昭和女子大学の「チャレンジ支援」でもご紹介しましたが、最近、大学が主催する再就職講座が増えています。いずれも厚生労働省の委託を受けて行われるものですが、受講者にある特徴がみられます。まず、多くの方が高学歴、そして一流企業での就業経験があるということです。また、先ほども書きましたが、彼女たちの結婚相手も高学歴・高収入であり、夫の仕事で海外経験が長い人も多く含まれています。
メイク講座にカラーコーディネートなど、再就職を考えていない人でも受講したくなります。 |
つまりは、いつかは仕事復帰を考えたいけれど、「今すぐしないと大変だ」という方たちではなく、楽しみながら、知的な雰囲気にもひたりながら、戦略的に再就職を考える方が多いということなのでしょう。
今は、大学の進学率も非常に高くなり、大学卒業=高学歴というのもちょっと違うかなと思いつつ…。やはり「自己実現」に重きを置いた仕事探しをする傾向にあるのは40代、つまりアラフォー世代の女性たちの感覚なのではないかと感じます。
PTAでも素晴らしい能力を発揮している女性たちを見ていると「この方は、きっと企業でも優秀な社員だったのだろうな」「もったいないな」と思うこともしばしばです。