学歴が高いほど、再就職に有利だと思いがちですが、実は日本では、多くの40代高学歴女性が仕事についていないという現状があります。今回は、高学歴女性の再就職についてみてみましょう。
*この記事中で指す「高学歴」とは、男女共同参画白書に記載されているとおり「大学・大学院卒」を指します。
40代・高学歴女性の就業率
ここ数年は、結婚・出産で仕事をやめずに働き続ける人も多いですし、再就職をする女性も増えているので、全体的に見た女性の労働力率は上がっているのですが、高学歴の女性に関しては注目すべき調査結果が出ています。
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平成18年度版男女共同参画白書「高学歴女性の就業率」 |
「高学歴女性の就業率」をグラフにあらわしたものです。この数字を見ると他の学歴グループとそれほど差がないように思えますが、仕事を中断する前の高学歴女性の就業率の高さと比べると、やはり非常に低いように感じます。ちなみに諸外国では、大学、大学院卒の女性の労働力率は8割を超えており、高学歴女性の就業率が低いのは日本と韓国だけです。
高学歴女性の働く理由
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平成18年度版男女共同参画白書「高学歴女性が就業を希望する理由」 |
ご覧のように、高学歴女性は、「知識や技能を生かしたい」「社会に出たい」という理由がほかの学歴の女性に比べて非常に多いのが特徴です。つまり、働きたい理由は、収入以外にあるということがわかります。
では次に「高学歴女性は、なぜ再就職をしないのか」について見てみましょう。