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自分で自分の仕事を増やしていませんか?

「忙しい、忙しい」が口癖になっている人の中には、本来、自分がやらなくてもいい(やるべきでない)ことを自分の仕事にしてしまっている人がいます。なぜそうなるのかを、Aさんの事例をもとに考えてみましょう。

執筆者:泉 まつお


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仕事がうまく回り出して面白くなってきたとき、ふと立ち止まってみることも大切です
何でもかんでも人に押しつけて楽をしようという考え方は奨励できませんが、不必要に仕事を抱え込んでしまうのも考え物。
実は、知らず知らずの間に仕事が増えている人の中には、ともに仕事をする人の領域を侵していることがあるのです。

月に何度も、
「昨日も徹夜」と皆に言って回るAさん


営業職として活躍するAさんは、入社5年目。
重要顧客も任されるようになり、彼女自身、今、乗りに乗って仕事をしています。

そんな彼女の口癖は、「ホントに毎日、忙しくって」
同僚は、月に何度も「昨日も徹夜でさぁ」という彼女の言葉を聞いています。

ところが、一部の人は、彼女のその発言に冷ややかな視線を向けています。

例えば、営業アシスタントのBさん。
「営業スタッフがお客さまのところに持って行くための資料を作ることが私の仕事ですが、Aさんの依頼はいつも曖昧。にもかかわらず、質問してもうるさがるんです。仕方がないので、修正することを前提にたたき台を作って検討してもらおうとしたら、どの出来が不十分だとかで怒り出し、結局、彼女が徹夜をして作り直してるんですよね。勝手にすればって感じです」

後輩の営業スタッフ、Cさんもこう話します。
「Aさんが私の取引先へ同行してくれるのはいいんですけど、なんだかんだ言って、しゃしゃり出てきてうっとうしいんです。こっちがお客さんのニーズを一生懸命聞き出そうとしているのに、勝手に新商品を勧めたりして。それをきっかけに企画書や見積もり書を用意することになったら、結局、自分でやってるんですよね。別に、そのお客さんを担当してもらってもいいんですけどね」

Aさんは、決して悪気があってやっているのではありません。
ただ、一生懸命、仕事をしているのです。

しかし、営業用の資料を作るという役割のBさんや、未熟ながらも担当顧客を持つCさんがやるべき領域に踏み込んでしまっているのは事実。

頑張り方を間違えると、まわりから反感を買うだけでなく、自分で自分の仕事を増やしてしまうのです。
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