誰もが無意識に行っている「話を聞く」行為。あなたはどんな「聞き方」をしていますか? |
嫌がられる「話の聞き方」とは?
「人の話を聞く」という行為は、日々、当たり前のように発生しますが、これが意外に難しいもの。仕事の場面で、こんな態度を取られてむかついた、嫌だった、という声を集めてみたので、参考にしてください。
●会話の途中でメールチェック
話をしている途中で携帯を開き、メールをチェックしたこと、ありませんか?
耳では相手の話を聞いているし、会話も続いているから問題ないと考えての行動のようですが、それをやられた相手は、「私の話よりメールのほうが重要?」と思ってしまいます。
急ぎのメールが届いたのであれば、「ちょっとごめんなさい」と一旦、会話を止めてメールをチェックしたほうが、相手の気分を害しません。
●顔を見ない
パソコンに向かっている時に話しかけられたら、あなたはどうしますか?
もし、視線を画面からはずさずに話を聞いているのであれば、それはすぐにやめたほうがいいでしょう。
相手が、自分の話を受け止めてもらえたかどうか不安になってしまうからです。
すぐに目を離せなければ、話を聞き終わった瞬間だけでも構いません。
相手の顔(目)を見て、「了解」と言うだけで、相手の不快感はなくなるはずです。
●時計をチラチラ見る
特に急いでいるわけでもないのに、人と話している時に時計をチラチラと見る人がいます。
たぶん、クセなのでしょう。
でも、それをやられた相手は、「時間がないのかしら?」と思ってしまいます。
本当に時間がない時は、最初に「5分だけなら話せるけど」と言っておくといいでしょう。
●人の話を途中で遮る
こちらが最後まで話し終わらないうちに、「それはね…」と話をかぶせてくる人がいます。
頭の回転が速く、相手の言いたいことを先回りして理解できる人に多いようですが、これを繰り返されると、相手は話をしたくなくなります。
なぜなら、自分の話を肯定されても、否定されても、「話を聞いてもらった」という満足感が得られないから。
せっかちな人は要注意です。
●なんでもかんでも誉める
「それ、いいアイディアですね」
「さすが○○さんですね」
「そのセンス、最高!」
本当にそう思って発言しているのであれば相手を不快にすることはありませんが、いつもいつもこの反応が返ってきたのでは、相手は、「本当にそう思っているの?」という気持ちに。
ひいては、「この人は信用できないわ」と思われてしまう危険性もあります。
●リアクションが薄い
仕事を頼めば、黙って資料を受け取るだけ。
「この企画書のまとめかた、どう思う」と意見を求めれば、「別に…、いいんじゃない?」という返事。
このようにリアクションが薄い人に対して、話をしたほうは「興味がないのかなあ」と感じます。
コミュニケーションが成立しない話の聞き方は、相手に嫌がられるというよりも、相手を遠ざけてしまうでしょう。
●メモをとらない
仕事では、指示を出したり、お願いごとをする場面が多くありません。
その際、重要な数字や期日などを話しているのに、メモもとらず、「わかった、わかった」と流されるのは、とても不安。
仕事の場面では、要件がきちんと伝わったと確認できるような話の聞き方が重要です。
次のページでは、好感を持たれる話の聞き方について考えてみます。