女性の転職/女性の再就職・職場復帰

「両立重視」 今ドキ女性のお仕事事情(2ページ目)

女性の就労支援にたずさわっていらっしゃる乾さんに、最近の女性に見られる特徴や男性の変化、そして気になる非正規社員のことなど、いろいろお聞きしてきました。

執筆者:川崎 あゆみ

「仕事があればいい」から「満足できる仕事」へ

「”とりあえず仕事があればいい”というのではなく、”自分にあっているのか””満足できるのか”というところまで考えている人が増えてきました」
ガイド:なるほど少し前なら、出産したら、とりあえず休むという人が多かった。でも最近は仕事を再開するときのイメージを描いて休みに入りたいと変化してきているのですね。他にも変化を感じることはありますか?

乾さん:派遣の場合は、登録後、比較的すぐに仕事に就けるのが利点ですから、仕事を希望する1週間~10日前に登録に来る方が多い傾向にありました。最近は1~3ヶ月前ぐらいに来て、「どういう仕事があるのか」「自分には、どういうことができるのか」など、相談をする方が増えています。みなさん、早目に知っておきたいのだなという印象があります。また以前は、「仕事があればいい」という方が多かったのですが、「満足できる仕事かどうか」といった良い意味での欲が出てきていると感じますね。

ガイド:相談の内容も多岐にわたると思うのですが、相談コーナーのカウンセラーは、どんな方たちなのですか?

乾さん:以前仕事をしていて、子育てでいったん仕事を辞めたことのある社員たちです。保育園の探し方など仕事復帰に向けて、実体験に基づいた相談に乗っています。また、子どもと2人きりで家庭にいる閉塞感や大変さ、社会から取り残されたような焦りなども経験していますので、同じような不安を持つ人たちの相談相手になれればと思っています。

自信がなくても大丈夫!

コピーもファックスも昔オフィスで使っていたのとは、全然違うけど、使っているうちに「勘」は戻ってくる。
ガイド:こちらの支援センターでは、派遣に限らず、どんな方を支援の対象としてイメージされていますか。

乾さん:自信がなくて働くことを迷っている方です。結婚・出産などでブランクができたため、「自信がなくて一歩を踏み出せない」という方に、「大丈夫」って言ってあげたいのです。社会にどのような形で戻るにしろ、社会人未経験の方に教えるのと、社会人経験がある方に思い出してもらうのでは異なります。

具体的には、コピーの取り方や電話の応対も経験者は多くの時間をかけずに思い出し、対応することができます。できれば、最初は同じことを繰り返すような仕事から始められれば、負担なく仕事に復帰できますよね。

とはいえ家族の協力なしには、仕事を続けることはなかなか難しいもの。夫たちの意識はどうなのでしょう?>次ページへ
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