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どうしてる?放課後の子どもたち(2ページ目)

働く母親を悩ます「小1の壁」。既存の学童でもない、ベビーシッターでもない、新しいタイプの民間の学童施設が登場。「キッズベースキャンプ」の島根事業部長にお話をうかがってきました。

執筆者:川崎 あゆみ

早く子どもに会いたいのは、親ならみんな同じ
なのに、罪悪感にかられる毎日・・・なぜ?

自転車"
オフィスを出たら、保育園のお迎えの時間に間に合うように、自転車やタクシーで急ぎます。
川崎:確かに。みんな、駅から必死で自転車を飛ばして、お迎えに行っていました。私も駅からタクシーで飛ばしたこともあります。

島根:延長保育以外は、18:15までに園を「出る」ということになっていて、時間ぎりぎりに駆け込むと、すでに帰りの荷物をまとめられた子どもは、職員室で待たされているんですね。

先生も、親の姿を見るなり、「待ってました」とばかりに帰宅の準備を始めます。時間を5分でも過ぎれば、妻がお迎えのために走っているところに「早く来てください」という電話がかかってくることもありました。

川崎:そうそう、最後の1人になると、職員室とか園長室で待つんですよね。あの姿は、とても切ないです。辺りも暗くなってきているし、子どもは、とても不安になると思います。あと、「体調が悪いからお迎えにきてください」もつらいですね。

島根:熱が出ると「熱があって、こういう状態です。今すぐ迎えに来れますか?」と職場に連絡が入ります。でも営業先にいることもありますし、会議の真っ最中ということもあります。仕事をしていれば、すぐに迎えに行くことは、まずできません。 保育園では、「かわいそうだから、早くお迎えに来てあげてください」と言われますが、我が子の具合が悪ければ、すぐにでも飛んで行きたいのは当然のことです。

具合の悪い子をそのままの状態で待たせておくよりも、信頼できる医療機関と提携して、診察に連れて行き、親が迎えに来るまでは、別室で休ませるくらいのことは、してくれてもいいのにと思っていました。

川崎:それは、全国の働く親たちの100%近い方がそう思っていますね。私は、フリーランスだったので、学童には預けなかったのですが、学童はいかがですか?

いなくなった長男に気づかなかった!
子どもの安全が、守られていないことに愕然

遊ぶ子ども"
最近は、遊ぶだけでなく、習い事や塾に行かせたいと願う親も多く、求められることは多様になっています。
島根:学童の安全性については、大きな疑問があります。実は以前、学童で放課後を過ごしているはずの長男が勝手に帰ってしまったことがあったんです。しかし学童側は、それを把握していなかったんです。何事もなかったから良かったものの、もし何か事件に巻き込まれていたらと考えると今でもゾっとします。

実は、長男は、1年生の1学期からすでに「つまらないから行きたくない」と言っていたんです。校庭が空いていれば、遊んでいいのですが、低学年の下校時間後も、まだ高学年は、体育の授業をしていたりして、校庭で遊ぶこともできない。外で遊べないから教室内で遊ぶしかないんですね。

ずっと室内では、子どもも面白くないのは当然だし、正規職員の数も減らされ、目が行き届いていないという状態です。それで、今回のキッズベースキャンプのような、預ける親が心から安心できる、また子どもたちも「放課後、行くのが楽しみになるようなところ」を創りたいと思ったのです。

親にとっては、「子どもの安全」が最優先ですね。そのほかにも、どんなことが期待されているのでしょうか。次ページへ>>
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