早く子どもに会いたいのは、親ならみんな同じ
なのに、罪悪感にかられる毎日・・・なぜ?
オフィスを出たら、保育園のお迎えの時間に間に合うように、自転車やタクシーで急ぎます。 |
島根:延長保育以外は、18:15までに園を「出る」ということになっていて、時間ぎりぎりに駆け込むと、すでに帰りの荷物をまとめられた子どもは、職員室で待たされているんですね。
先生も、親の姿を見るなり、「待ってました」とばかりに帰宅の準備を始めます。時間を5分でも過ぎれば、妻がお迎えのために走っているところに「早く来てください」という電話がかかってくることもありました。
川崎:そうそう、最後の1人になると、職員室とか園長室で待つんですよね。あの姿は、とても切ないです。辺りも暗くなってきているし、子どもは、とても不安になると思います。あと、「体調が悪いからお迎えにきてください」もつらいですね。
島根:熱が出ると「熱があって、こういう状態です。今すぐ迎えに来れますか?」と職場に連絡が入ります。でも営業先にいることもありますし、会議の真っ最中ということもあります。仕事をしていれば、すぐに迎えに行くことは、まずできません。 保育園では、「かわいそうだから、早くお迎えに来てあげてください」と言われますが、我が子の具合が悪ければ、すぐにでも飛んで行きたいのは当然のことです。
具合の悪い子をそのままの状態で待たせておくよりも、信頼できる医療機関と提携して、診察に連れて行き、親が迎えに来るまでは、別室で休ませるくらいのことは、してくれてもいいのにと思っていました。
川崎:それは、全国の働く親たちの100%近い方がそう思っていますね。私は、フリーランスだったので、学童には預けなかったのですが、学童はいかがですか?
いなくなった長男に気づかなかった!
子どもの安全が、守られていないことに愕然
最近は、遊ぶだけでなく、習い事や塾に行かせたいと願う親も多く、求められることは多様になっています。 |
実は、長男は、1年生の1学期からすでに「つまらないから行きたくない」と言っていたんです。校庭が空いていれば、遊んでいいのですが、低学年の下校時間後も、まだ高学年は、体育の授業をしていたりして、校庭で遊ぶこともできない。外で遊べないから教室内で遊ぶしかないんですね。
ずっと室内では、子どもも面白くないのは当然だし、正規職員の数も減らされ、目が行き届いていないという状態です。それで、今回のキッズベースキャンプのような、預ける親が心から安心できる、また子どもたちも「放課後、行くのが楽しみになるようなところ」を創りたいと思ったのです。
親にとっては、「子どもの安全」が最優先ですね。そのほかにも、どんなことが期待されているのでしょうか。次ページへ>>