次々に創刊される女性誌は、まさに「百花繚乱」状態。 |
年代的に一番多いのは、STORY(光文社)でしょうか。はたまた、キャリア志向の方なら、日経WOMAN?(日経ホーム出版社) それともPrecious(小学館)?
お気づきのことと思いますが、今月は、GRACE(世界文化社)、Marisol(集英社)、日経EW(日経ホーム社)など、新しい雑誌の創刊ラッシュです。しかも、ターゲットは、40代の女性。
一頃は、30歳も過ぎれば、「おばさん」としか一括りにされなかった年代の女性が、一期に脚光を浴びる時代となりました。雑誌は、時代を映す鏡。みなさんも、その時々の関心のあること、興味やおかれている環境、心の状態によって、知らず知らずのうちに選び分けてきたことと思います。
また、美容院でスタッフの人が持ってきてくれる雑誌が、人から見たあなたの印象だと言う人もいて、雑誌は、まさにあなたの映し鏡と言ってもいいのかもしれません。
では、その鏡は、一体40代の女性を、どのように映しているのでしょうか。それぞれの雑誌のコンセプトを見てみましょう。まずは、以前からあった2誌からです。
ミセスの憧れ、黒田知永子さんがイメージキャラクターのおなじみ”Story”(光文社)*画像をクリックするとHPへ飛びます。 |
Story
発行元:光文社創刊:2002年12月創刊
イメージキャラクター:黒田知永子さん
■編集長の創刊にあたってのメッセージから抜粋
あきらめた人、頑張っている人の差がはっきり出る年齢。私たちは頑張る女性を応援します。服、ビューティ、体型、生きがい・・・・・・今が「やっと大人の仲間入り」と考える『STORY』世代にとって、"きれい"は永遠のテーマです。素敵であるためには、前向きな気持ちを手助けする上質な情報が必要です。その発信源としての役割を担います。
【ガイドから】
Veryのお姉さん版として創刊されたSTORYでしたが、いくつになっても「女性をあきらめない」、また「夫に大切にされる妻」など、年齢を重ねる女性に光を当てた雑誌だと思っています。また、創刊号を見て、Veryには、なかった「働く」というテーマの記事も出てきて、少し安心した記憶があります。
【関連記事】
「ちょこキャリ」ミセスの産みの親 雑誌STORYに見るミセスのお仕事
働く女性向けのファッション雑誌 Precious(小学館)*画像をクリックするとHPへ飛びます。 |
Precious
発行元:小学館創刊:2004年4月
専属キャラクター:小雪さん
雑誌タイトルの意味:貴重な・高価な・尊敬すべき
■雑誌紹介文から
30代後半から40代の働く女性をターゲットにしたファッション情報誌。ファッション、美容、インテリア、食、旅などのライフスタイル提案、女性の生き方についての記事など様々なテーマを上質と美しいビジュアルと、厳選された情報、実用的で丁寧な解説でお届けします。
【ガイドから】
高価なジュエリーもバッグもお洋服も夫に買ってもらうSTORYのミセスに比べて、Preciousは、「自分へのご褒美は、自分で働いた報酬で」と、精神的にも経済的にも自立した女性が読者。ここまで稼ぐ女性って、どんなお仕事をしているの?と時々思いますが、名品カタログなどがよく付録に付き、「一流」にふさわしい女性になりたいという上昇志向をくすぐる雑誌かも。
対極にあるような2誌ですが、あなたは、どちら派ですか?次に、2007年4月に同時に創刊された3誌をご紹介しましょう。次ページへ>>