「仕事上手は気配り上手」と言われるように、仕事において気配りはとても大切なことです。しかし、これが難しい。自分では気配りをしているつもりでも、それが空回りすることもあります。
そこで、サービスのプロ、料亭の女将に聞いた、気配りのコツを紹介しましょう。
●気配りのコツ1
まわりが気づかない「さりげない気配り」が極上の気配り
「私は気配りをしています」「私は気が利く人なんです」とアピールするようなあからさまな気配りは相手を緊張させるだけ。
これでは、相手が窮屈な思いをしてしまいます。
たとえば、座敷での正座がつらそうな人がいたとします。
「どうぞお楽に」と声をかけるのも気配りのひとつですが、その人が取引先の偉い人を前に座っていたのであれば、いくら声をかけられても脚を崩すわけにはいきません。
そんなとき、その女将は、ひざの後ろにはさむことができる薄手のクッションをそっと差し出すのだそうです。
それも、取引先の人にわからないようにタイミングを見計らって。
そうすれば、その人は取引先の人に気を使うことなく楽になります。
相手が自然に受け入れられる配慮が、質の高い気配りと言えそうです。