女性の転職/女性の仕事カタログ

自分のカラーで仕事する「ホテルマン」(3ページ目)

接客業のなかでも人気の高い「ホテルマン」。今回は、異業種からホテル業へ転職を果たしたベルガールをご紹介します

執筆者:三輪 貴子

「ホテルマンは体力勝負。ロビーの仕事で毎日お客様の荷物を持っているうちに、重い荷物でも軽々と持てるようになりました」堀さん

現在の具体的な仕事内容についてお聞かせください

いまはベルガールとして、ロビーサービスを担当しています。ご宿泊されるお客様がチェックインされるとき、荷物をお持ちしてお部屋までご案内したり、タクシーの手配をしたり、お客様へ観光案内をするなど、仕事内容は幅広く、覚えることもたくさんあります。新しい情報を入手したときは、いつも持ち歩いている小さなメモ帳に必ずメモするように心がけています。

印象に残ったお客様は?

ロビーの仕事をはじめて間もないころ、ご夫婦でお越しになったお客さまを、お部屋までご案内したときのこと。旅館を経営していらっしゃるというそのご夫婦に、ホテルや仕事について質問されたことがありました。

緊張しながらご説明する私の言葉を聞いて、そのご夫婦は「いろいろ大変だと思うけれど、がんばったら絶対にいいことあるからね」と声をかけてくださり、旅館のことなどを笑顔で教えてくださいました。

以前の仕事とは違い、たくさんの人にめぐり合えることがうれしく、いまでも多くのお客様との出会いに勇気づけていただき、元気をもらっています。

憧れていたホテルマンとして仕事をしてみていかがですか?

毎日、お越しになるお客様も違いますし、起こる出来事にも変化がありますから、とても楽しいです。

先日、あるお客様より「荷物が見当たらないので探して欲しい」と依頼され、ホテル館内をくまなく探して周り、ようやく荷物を発見したとき、お客様から握手を求められ「一生懸命探してくれたことがうれしかった。ありがとう。」とお声をかけていただきました。こんな風にお客様に喜んでいただけたとき、一番やりがいを感じます。

ホテルマンとして仕事をはじめて学んだことはありますか?

仕事は、自分の取り組み方次第で、自分のカラーを出すことができる、ということを学びました。お客様に何かをして差し上げれば、お客様からの「ありがとう」という言葉で、また時には別の形に変わっても、必ず自分に帰ってきます。今は、自分らしく仕事をすることを、精一杯楽しんでいます。

転職をして、生活は変わりましたか?

前の職場は、土曜日・日曜日がお休みだったのですが、ホテルの仕事は、基本的に平日がお休み。勤務する時間も、朝早い日もあれば、ゆっくり出勤する日もありますので、生活のリズムは随分変わりました。

土曜日・日曜日がお休みの友人とは、予定があわなくなったので、平日仕事が終わってからどこかで待ち合わせをして、一緒に食事へ行くなど、時間の使い方も工夫をするようになりました。

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