【フリーアナウンサー】有光 るみさん一般企業勤務後、フリーアナウンサーに。現在は有限会社トーカーズNet.代表取締役をつとめ、司会・アナウンサーをはじめウエディングプロデュースやブライダルスクール運営など、多方面で活躍中。 |
難 易 度 ★★★★☆
かかる費用 ★☆☆☆☆
テレビやラジオでレポートやインタビューをしたり、イベントや結婚式の司会をすることもあるアナウンサー。人気の仕事ランキングにも登場することの多い注目度の高い職業です。今回は、フリーアナウンサーとして活躍中の女性にお話をうかがいました。華やかなイメージのある仕事の内容とは? この仕事に就くための具体的方法やチェックポイントも注目です。
高校野球のスタンドレポーターとして ~アナウンサーへの第一歩~
「今の仕事は、もの足りない。」 大学卒業後、企業へ入社し、1年を過ぎたころからそう感じるようになりました。12歳のころからお芝居をして舞台に立っていましたので、照明をあびて人前でしゃべるお芝居の世界に魅力を感じていました。ですが舞台の仕事だけで食べていけるほど甘い世界ではないこともよく分かっていましたので、企業に就職。ところが、なんとなく満ち足りない感じを覚えるようになったのです。「今の仕事以外に、なにかできることはないか」と探していたとき、母がラジオ関西の(当時の)アナウンススクール(週1回・約半年間)の案内を見つけてきてくれました。お芝居をしていたこともあり「話すこと」に興味を覚えた私は、さっそくアナウンススクールへ入り、仕事を続けながら週に1回のレッスンを受けはじめました。
アナウンススクールへ通い始めて4ヶ月ほど経ったある日、スクールの先生から「君は基礎もできているしキャラクターも面白いから、アナウンサーとしてやっていけるかもしれない。ラジオ関西へアルバイトに来ないか?」と声をかけていただき、会社を辞めてアルバイト生活をはじめることになりました。これが、今につながるフリーアナウンサーへの第一歩でした。
はじめはスポーツ部でアルバイトをさせてもらい、スポーツのことを日々勉強。そして高校野球のスタンドレポーターとしてデビューさせてもらいました。その後約10年間、自分の番組を持たせてもらうなど、ラジオ関西ではアナウンサーとしていろいろな仕事をさせてもらいました。
自信の根拠をひとつ積み上げる ~会社設立まで~
はじめてラジオへ出演したとき、緊張せずにしゃべることができるという自信があったのですが、いざ本番が終わると「話をすることがこんなにヘタだとは思わなかった」と…。ラジオは、視聴者が聴覚だけで楽しむものですから、言葉ですべてを表現しなければなりません。加えて、お芝居ならば、客席の反応を感じながら演じることができるけれど、ラジオは、視聴者の反応を全く感じることなく、与えられた枠の時間をしゃべらなければなりません。これから自分が取り組む仕事について本当の意味で理解できた瞬間でした。
それ以来、アナウンサーとして腕を磨くために、いろんな人に会い、いろいろなことを体験し、どんなことにでも「興味をもつ努力」を重ね、今まではサラリと聞き流していた情報にも立ち止まり、学び続けてきました。いつも一緒に番組を作ってくれていたスタッフから、「さっきの、よかったね」と声をかけてもらったときは、とてもうれしかったです。そのときはじめて「自分のやってきた方向性は、間違っていなかった」と、これから仕事を続けて行く自信の根拠をひとつ積み上げることができました。
フリーアナウンサーとしてラジオの仕事をしながら取り組んだのが、司会の仕事です。ラジオ関西でアルバイトをはじめて1年経ったころある方から「経験にもなるし、視野も広がるから、司会の仕事もやってみたら?」と、司会事務所を紹介してもらい、早速ウエディングの司会の仕事もはじめました。
あれから11年。取引先の方に「有光のところで、まとめて仕事をお願いしたいから、会社にしたら?」とすすめられ、仕事に対する考え方や方向性が同じ仲間を集めて、平成11年に組織を立ち上げました。そして昨年、有限会社トーカーズNet.とし、事業規模を拡大。現在は、アナウンサーの派遣をはじめ、ウエディングプロデュースなどを行っています。
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