女性の転職/女性の仕事カタログ

あなたのサロンを開いてみませんか?(3ページ目)

「好きなこと」を本格的に勉強し、サロンを開いて、仕事へとつなげていく。このような「サロンマダム」になりたいと、自宅でサロンを開く夢見る女性が増えています。今回は、サロンアドバイザーへお話を伺いました。

執筆者:三輪 貴子

自宅開放型のサロンでは、生徒さんが日常生活を感じないように、こまかな心配りが大切。

HAPPYに生きている人 ~集客・向いている人~

私もそうでしたが、無名の人が突然サロンを開いたとしても、生徒さんは集まりません。サロンオープン当初は、ここが一番の難関でした。ポスティングやフリーペーパーへの掲載など、なるべくお金をかけずにできることを、いろいろと試していましたが、これまで、私が一番「効果がある」と感じた集客方法は「口コミ」でした。女性は、自分がよいと思ったものは、人に伝えたくなるもの。3年目くらいから、自然と生徒さんが広報活動をしてくださるようになっていったのです。せっかく来ていただいた生徒さんには、120%満足していただきたいと願い、惜しむことなく、できる限りのことをしてきました。その結果、生徒さんが、別の生徒さんを呼んできてくださるようになり、輪がどんどん広がり、気がつくとウェイティングリストが半年待ちという状況になりました。感謝することを忘れず、ホスピタリティーの気持ちで臨むことが、一番大切なのだと思っています。

この仕事に向いている人は、人が好きで、人を喜ばせることが好きな人。人に喜んでもらうことに生きがいを感じるという人でなければ、難しいかもしれません。サロンをはじめると、生徒さんが一人しかいない、という時期もあるかもしれません。それでも、その一人のかたをどこまで満足させられるかが問われる仕事です。その状況におかれたときに、「一人しか生徒さんがいない」と考えるのか、「一人でも来てくださるかたがいた」と考えるのか、捉え方ひとつで大きく変わるものです。そのためにも、常に自分がポジティブな姿勢で、HAPPYに生きている人。生徒さんは、非日常の空間を求めて、サロンへいらっしゃいます。そんなみなさんに、HAPPYな気持ちになっていただくために、まずは自分自身が前向きであることが必要なのです。

理想的なカンドキャリア ~サロンマダムの未来は~

サロンマダムという仕事は、今、憧れの職業といわれています。自宅のリビングという~日常の空間~を使い、趣味を通じて~自分流の非日常~という生活を提案するライフスタイル。お手本となったのは、主婦から料理研究家に転じ、実業界や政界までにも進出する、話題沸騰のカリスマサロンマダム、栗原はるみさん・藤野真紀子さん。いずれも専業主婦だったお二人が、趣味が嵩じて自宅教室を開き、知名度を上げ、トレンドリーダーになっています。結婚をして家庭をもったとしても、それが決してデメリットとならず、逆にメリットとしていかすことができ、また子どもの成長や家族の状況に応じて、フレキシブルに仕事と家庭のバランスを調整することができる、いわば理想的な女性のセカンドキャリアとしても注目されています。家庭も、仕事も、趣味も。そう考える女性たちは、主婦の延長にありながら、社会に認められたサロンマダムという職業を、手が届きそうな自己実現と重ね合わせています。キャリアを活かしつつ、社会との接触ができ、自分を表現することができるライフスタイルは、新しい女性の生き方なのではないでしょうか。



【編集後記】
インタビューをさせていただいている間、質問をすれば、的確なお返事を、物ごしやわらかな声で返してくださる。「サロンマダム」とは、こういう方のことをいうのだろう、と思わず納得。サロンを運営するには、ステキな藤枝さんのように、お人柄も大切な要素になるのだろうと感じます。サロンマダム。女性の新しい働き方のひとつとして、これからさらに人気は高まりそうですね。
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