おいしいお店があると聞けば、週末には出かけていました。懐かしい女友達とグルメ三昧の懐かしい日々。 |
ミセスのセカンドキャリアをお読みくださっている方は、ちょうど30代半ばから40代前半ぐらいの方が多いでしょうか。1964年生まれの私も含めて、ちょうど会社員時代にバブル前から崩壊までを見てきた世代にあたります。
バブルの時代とは、1986年12月から1991年2月までの4年3か月間。この間、空前の好景気を背景に就職し、キャリア志向も社内恋愛で結婚を夢見る主婦志望も、いわゆる「OLライフ」を謳歌していました。
今回は、華やかな昔の記憶を引きずりがちな私たちの世代の「仕事」への意識について見てみましょう。
収入のために働くなんて、ありえない!
大学、短大を卒業後は、売り手市場で就職も難なくクリア。アフターファイブは、毎日のように飲み歩き、お給料が入れば、好きなブランド品や洋服を欲求のおもむくままに買い、グルメに旅行にとバブリーな生活を送っていた人は、多いのではないでしょうか。さらに親元でリッチな独身生活を享受した生活は、日々の金銭感覚にも影響し、ひいては生活レベルが下がる結婚は、絶対に考えられないという結婚観も強くなり、いかに高収入の男性と結婚するかが非常に大切な課題となりました。
また、会社でも仕事もそこそこできて「気がきく」と重宝がられ、男性の補助的なポジションにいた女性を見ている同世代の男性も、女性は結婚したら専業主婦にという考えが強くあるようです。男女ともに、女性は男性のサポート役という意識が定着。この世代の夫たちは、「妻を外で働かせるなんて、みっともない」という意識を持つ傾向にあり、外で働きたくてもなかなかお許しが出ないという女性たちも。
ブランドのバッグ、靴、洋服・・・欲しいものは、ほとんど手に入れるリッチな独身生活を送っていた。 |
「自分は、いける」という根拠のない思いこみ
また、この世代は、留学、資格、趣味、恋愛と興味の幅が広く、「自分磨き」に時間をお金をかけた(かけている)世代。磨き上げた自分の価値は、とても高いと思っている人が非常に多いようです。もちろん、素敵な方はたくさんいることに間違いはありませんが、それはご主人にとっての素敵な妻でも、再就職となると話は別かも・・・。「いつかきっと自分がキラキラ輝ける仕事に巡りあえる」
「私は、まだまだイケテるはず。ただの主婦で終るわけがない」
「お仕事再開のきっかけは、ファッション雑誌の読者モデルが理想」
など、これらのちょっと「?」な考えは、再就職の相談の中でも日々首をかしげたくなることでもありますし、こうした思いこみが、「60年代生まれは夢見がち」、「考えが甘い」と批判されているように感じます。
こうした女性たちが、いざお仕事を再開!となったとき、どのようなことがネックになってくるのでしょうか。次ページへ>>