料理教室Ricette主宰。短大卒業後、大手電気メーカーに就職。 7年間の会社勤務を経て結婚。出産退職後は、専業主婦になり、お料理の腕を磨き始めた佐藤圭子さん。お子さんは、小学6年生の女の子と4年生の男の子の2人。 |
出産退職後、大きなお腹で、料理教室に
--そもそもお料理を習い始めたきっかけは?短大卒業後、7年間会社に勤めて出産退職しました。その後は、専業主婦として家事全般をする中で、一番好きなお料理に目覚めました。会社勤務時代はグルメ三昧。料理は、食べるのも作るのも大好きということもあって、妊娠中の大きなお腹をかかえて料理教室に通い始めました。
もちろんその時点では、プロを目指すとか料理研究家になりたいとかいうことではなくて、「料理の腕を上げたい」、「うちで美味しいご飯を夫と子どもたちに食べさせてあげたい」という気持ちでした。
調理に取り掛かる前に、今日のレシピについて説明する佐藤さん。今日のメニューは、ロールケーキ5種類がメイン。「9月はまだ残暑厳しい時期なので、10分程度で焼けるロールケーキを選びました」。 |
主婦として料理の腕を磨きたい!から料理教室主宰になるまで
---「家族に美味しいご飯を食べさせたい」が出発点だったわけですが、それがどのように教室主宰へと発展していったのでしょうか。最初は、陳建一さん、脇屋友詞さんなど、名だたるシェフの料理教室や藤野真紀子さん、加藤千恵さんなどのお菓子教室に通いました。子どもの通う幼稚園のママたちを自宅に呼んで、習った料理をご馳走するうちに、嬉しいことに「美味しい!」と評判になり、「作り方を教えて欲しい」と言われるようになったんです。
また、小さいお子さんがいるうちは、何かを習いたくとも、なかなか難しいということもとてもよく理解できました。それならと、自宅で小さいお子さん連れOKの料理教室 Ricetteをスタートさせたのです。上の子が幼稚園の年長、下の子が幼稚園に入園したときでした。
もっと本格的にやりたい!海外旅行先でも現地で教室に通った
---なんでも海外旅行先でも現地の料理教室に通ったとか?料理教室を始めた年からは、さらに料理に関する知識を増やしたいと、毎年訪れるアジアの国々でも、旅行中、主人に子どもをホテルの部屋で見てもらって、その間に現地の料理教室に1日~2日参加していました。当時は、今ほどアジアンフードが日本に浸透していない時期で、見るもの聞くもの全てが新鮮でした。
現地の言葉がわからない時には、英語の通訳をつけたり、写真を撮ったり、わからないことは、日本に帰ってきてから調べたり。もう料理を習いたい一心で一生懸命でした。さすがにこの時点では、趣味とか腕を上げたいという域を超え、料理研究家としてやっていきたいという気持ちが芽生えていました。
まずは、基本のロールケーキを作る佐藤さん。目新しいキッチングッズも、生徒さんたちは、要チェック! |
6年前に始めたRicette。今では、超人気のお料理教室に
---6年前、30人5クラスでスタートした教室が、今では48人に増え、さらに20名以上のウェイティングの方もいらっしゃるとか。現在では、8クラスになりました。ありがたいことに、一度入会されるとやめる方がなかなか出ないんです。長くお待たせしていると申し訳ないので、サマークラスやクリスマス特別講座など、通常のレッスン以外に待ってくださっている人たちが参加できるようなクラスを開いています。6年間で3クラスしか増やしていないのは、結構スローペースかもしれませんが、家庭と子育てのバランスを考えると、今の時点では、月に8クラスのペースがベストなんです。
レシピ作りの裏話。おいしさの秘密は、ご主人が鍵を握っていた?!次ページへ